ドグラ・マグラの考察と感想
皆さんはドグラ・マグラという本を読んだことがありますか。
「三大奇書」として有名ですが小説をあまり読まない私が三大奇書を呼んだら精神が狂うのか検証してみました( ᐙ )
簡単なあらすじは
上巻での考察と感想は、
人間の心理作用を先祖が治さないと子孫にそれが伝わってしまい、代を重ねるとその遺伝子が年々遺伝していきこれが酷くなってしまう。
これ2015年のホロコーストの子孫の記事と似てると思いました。著者は天才だと思いました。
夢遊病→熟睡状態に入り脳髄が熟睡している
背景が暗くなると潜在意識が光り始め、睡眠に出遅れた細胞たちがその意志やらを遂行するために誤作動を起こすらしい。
脳髄を通過してないから記憶はない。
胎児の夢→胎児が母胎の中で人間の進化を見ている。つまり遺伝子というものが形を成す過程を見ていることを言っている。
なぜ胎児は単細胞からわざわざ形成されるのか?
人間は外見を見ると他の霊長類と比べると綺麗に進化してきたが皮を剥がすと内臓やら下等動物の
「お譲り」
人間の精神もそうであると筆者は述べている。
常識とか文化という名の化粧をしているが、皮をめくると皮肉なことに生存競争があるのだ。
その過程を胎児は見ている。
夢とは細胞の意識が脳髄に反映してるだけであり
寝てる時胃腸が働いてる→苦しい辛い 悪夢へ
消化が終わると→楽になる 悪夢からの解放
細胞の発育、分裂、増殖を伴う細胞自身の意識内容の脳髄に対する反映が夢だと考えられている。
心理遺伝は、先祖の遺伝を引き継いでレッテルを貼りながらどうにか隠してるのでそれが我慢できなくなった時に壊れしまうほど脆いものであり、
著者は骨格でも人格が決まると考えている。何故なら骨格を決めるのも細胞だからだ。
上巻を読み分かったのは、私たちは脳がすごいのではなく細胞が凄いのだと分かりました。
細胞が宇宙のように分裂を繰り返す。
これは、人間の歴史の集結だと思いました。
下巻の感想と考察
私は上巻から読んでいてなぜ胎児の夢を繰り返し説明するのか不思議に思っていました。
胎児の夢→胎児がお腹の中で人間の進化を見てる
つまり遺伝子というものが形を成す過程を見ていることを言っている
下巻ではこれが正解だと思えてもミスリードだったりとなかなか真実が見えませんでした。
さらに、不可解な点は
呉一郎の父親正木博士がなぜここまで自分(主人公)のことを息子と言えないのか。
そして、なぜ主人公は離魂病というのを患ってるのか。
このヒントは最後辺りの主人公の言葉に隠されていました。
「俺はまだ母親の胎内に居るのだ。これから大勢の人を片っ端から呪い殺そうとしているのだ。しかしまだ誰も知らないのだ。ただ俺のものすごい胎動が母親が感じているだけなのだ。」
この言葉を期に、主人公の見ている世界が壁を隔てて見てる理由も夢のように曖昧で不合理的な世界に納得が出来ました。
主人公はまだ胎内の中で遺伝子の過程を永遠と繰り返しこれからの遺伝の形質が現れる優先遺伝を選別しこの遺伝から発生するであろう未来を見ている。
正木博士が自分の子供と言えないのにもうなずけます。まだ子供として形を成してないからです。
それを考えると呉一郎の由縁を物語る絵巻物は呉青秀の遺伝子なのかもしれない。
現に主人公は母胎から出る瞬間呉青秀を見ているため彼の遺伝が強いのでしょう。
また、しきりに出るブーーンこの音は胎動の音だと思いました。
小説内では時計の音と言っていましたが胎児が産まれるまでの時間を表す比喩表現なのかなと推測しました。
呉一郎は推定明治40年の12月に生まれると父(正木博士)が言ったように最後に離魂病を患った今日11月20日に呉一郎はもう産まれてくると考察しました。
これからこの遺伝子を背負い生まれる呉一郎の呪い殺す遺伝を赤子がどうにか受け止め克服するめに胎児の夢は見てるのだと信じたいです笑
そして、人間は皆キチガイと正木博士が言っていたのは赤子はキチガイなこの胎児の夢を永遠と見せらているからなのかも知れません。
この発想力と精神力ものすごいと思います。感動しました。
この本は生命を感じるほどの力作だと思います
まとめ
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