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『しゃばけ』シリーズ
昨日投稿したはずのこの記事が、別の記事に化けてしまった(泣)。
次に書いた記事に上書きされてしまったらしい。
というわけで、改めて『しゃばけ』について書く。
前回を既に読んでしまった方には、内容がいささか変わっているかもしれないが、そこはお許しいただきたい。
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「しゃばけ」とは、手元の辞書によると「【娑婆気】現世に執着する心。また,俗世間の利益・名誉にとらわれる心。しゃばっけ。」となっている。
主人公は、江戸の廻船問屋兼薬種問屋「長崎屋」の跡取り息子・一太郎で、周囲からは「若だんな」と呼ばれている。『しゃばけ』時点では数え年十七歳だ。気は優しくてお金持ち、頭が良くて人当たりも良いが、虚弱体質で寝込んでばかり。但し人には見えない妖を見る能力を持っている。
この若だんなが、いわゆる「安楽椅子探偵」となって江戸の難事件を解決する、というのが大抵のストーリーである。
彼自身が事件に巻き込まれる場合もあるが、袖の下を期待する日限の親分が不可解な事件の話を手土産に長崎屋を訪ねてくる、というパターンも多い。
若だんなは体調がすぐれず寝てばかりで退屈しているので、周囲の妖を現場に遣わして聞き込みをさせる(妖たちは皆若だんなが大好きなので、ちょっと頼めば張り切って何でもしてくれる)など情報を収集してもらい、それを元に推理していくのだ。
「江戸」「ファンタジー」「ミステリー」と三拍子揃った、他には無い洒落た作品群である。
登場人物たち(人間も妖も)はそれぞれ個性があって魅力的だ。
「しゃばけ」新潮社公式サイトに載っているので、見てみると良いだろう。
トップページの画像をクリックすると、各人物の説明が出てくる。
シリーズは2024年8月時点で、24巻発売されているが、多分どれか適当に手に取って読んでも、それなりに楽しめると思う。登場人物たちの関係性を深く知りたいなら、一巻から順に読んだ方がいいと思うが。
どんな感じか雰囲気だけでも知りたい方は、
20周年記念スペシャルアニメ「しゃばけ」
をご覧になるのがよろしいかと。
今までの物語のダイジェストになっているが、感じはわかると思う。
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