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日本語教師になって2年、思うことは…
こんばんわ。
新米日本語教師のマリです。
今回は、日本語教師として2年はたらいて思ったことについてお話します。
1年前、2年前とどのような心境の変化があったのか、今回も自分語りにお付き合いください。
「日本語を教えること」にフォーカスできた半年
今年の4月から、学生と一緒に教科書を進められたなぁという風に感じています。
ちなみに1コマ90~100分の授業を週7コマ受け持ちました。
日本語教師を始めた当初、コロナ禍の影響で初球を経験することなく中上級のクラスを担当。
それから半年、徐々に新入生が入ってくるも、入国時期もレベルもずっとバラバラでメインテキストや副教材を行ったり来たり。
2年目に突入した年は担任を任され、「教える」よりもクラス運営や学生指導に頭も手もいっぱい。
やっと今年の4月から担任を持たなくなり、通常授業?に向き合うことができました。
私は2つの学校でかけもちしていて、今年度はどちらも初級はみん日を使用しました。
ⅠもⅡも網羅とはいきませんが、ざっくりと1周はしたので教案のストックが少しはできました。
課ごとの新語や文法が徐々に頭に入ってきて、未習語や未習文法を調べる手間が減ったり、授業中にも使わないよう気をつけたり、楽にできるようになりました。
また、教える際に、自分が混乱するところや苦手なところ(例えば、語彙では助詞)が分かってきたので、そういった点を中心に授業準備に比重をおけるようになりました。
さらに、教科書はもちろん、文型練習帳、標準問題集、聴解も7割くらいは授業で扱うことができ、上手くいったところやいかなかったところを吸収できたと思います。
中級が怖くなくなった
2022年度の4月期生は、今年度から徐々に中級に入りました。
しかし、養成卒業後ぴよぴよでぶちこまれた時はちがい、初級を経験してからの中級の授業は違いました。
まず既習の語彙や文法がある程度、私の頭に入っていることです。
それから、半年~1年間一緒に勉強しているので、学生がどのくらいなにが分かるのか把握し、そのレベルに合わせて授業を進められることです。
養成講座を修了後、現在と同じ中級のテキストを使用し、半年間、教えていました。
当時は「既習語彙、文法だし分かるだろう」「日本に住んで1.5年なら、このくらい分かるだろう」という思い込みで授業を組んでいました。
なので担当したクラス(全20人くらい)で授業中に私の話を聞いていたのは、2~3人だったことを今でも覚えています。
他の先生とのコミュニケーション
ある種の職場環境の話になりますか?
上手く短く収めようと思いましたが、別途ノートに詳しく書きたいなと思いました。
こんな内容の記事、見たことないし(笑)
とりあえず、ざっくりと…
教壇に立ち始めた当初、他の先生と雑談以外でなにを話していいのか、が分かりませんでした。
私は養成講座で面倒を見てくださった先生方がいる学校で日本語教師デビューを果たしました。
なので、疑問に思ったことは気軽に質問できる状況ではありました。
ただ授業準備で分からなかったこと、授業をして上手くいかなかったこと、それから学生の授業態度など
どのくらい、だれに何を言っていいのかが、ピヨピヨの私にはわかりませんでした。
社会人経験は15年弱の私ですが、日本語教師を2年して、雑談以外の会話の塩梅が分かってきました。
教師としてのスタンス
右も左も分からぬまま突き進んだ2年間は、私の中にしっかり蓄積されていて、いろいろなことに少し余裕が持てるようになりました。
学生の声は聞き逃さないけど、全部は拾い上げない。
授業の手は抜かないけど、肩の力は抜く。
日本語教師になったことを後悔し、学校へ行くのが嫌だった最初の半年が懐かしい。その当時は胃痛と吐き気をこらえながら教壇に立っていましたが、今はそんなことはなく、クラスや授業内容によっては、逆に楽しみな日もあります。
これから
これからも日本語を教えたいのか…?
似たような内容を最近、拝見し、大きく首を縦に振りました。
日本語教師は私に向いていると思います。
日本語について知れるのは面白いし、人になにかを教えるのも楽しいなと感じています。
でも、それよりも、私は外国の人と友だちになりたい!困っていたら助けてあげたい、なんなら逆もしかり。
そして、外国のことをいろいろと教えてほしい、という気持ちが大きいです。
日本語教師として働いて2年。教師と学生という初めての関係性で外国人と接してきました。
学生は一回り下なので、大人として少しでもいい方向にすすめるように手出すけしてやりたい。でも、彼らの人生を左右するような相談は、一人ひとり、真剣にはうけられない。
私は、一人ひとりにもっとフォーカスしたいんです。
一緒に喜んだり悲しんだり、困っていたら手を差し伸べたり、逆に助けられたり。
国内の教育機関で働いていたら、そんな関係性を築くのは難しいな、そしたら、私は日本語を教える仕事がしたいわけではないのかと、知ることができました。
日本語教師として働き続ける懸念点
30台半ばの独身女、やはり最大の懸念点は給与です。
現在、セーブしていることもあり、日本語教師としての収入はだいたい月9~11万です。
私の今の契約的に非常勤で働けるマックスで、手取りが月15~18万。
祝日などで月ごとに変動しますが、コマ給なので大きいテストや大量の宿題などの採点があたった時は、個人的に割に合わないと思ってます。
それに、1日6コマ(45分/コマ)の日は、心身ともにクタクタになります。
常勤だと、学校さんによりますが手取り20万くらい~?
それに福利厚生と賞与などがあるでしょう。
働いてみたこの2年で常勤の先生方を見て、常勤になりたいかと言われたら、正直、微妙です。
待遇面では非常勤よりは安定しているのは分かります。
でも、自由度を考えたり学生との向き合う頻度を考えたら、ちょっと…
一番なぞなのは、非常勤で担任を持つことかなぁ。
私はいい経験になりましたが、仕事である以上、いろいろとバランスを考えたら、担任を持つなら常勤になりたいです。
将来のこと考えたらこの仕事ってどうなのかなと…
ただ、リタイア後(60歳以降)も続けやすいのはメリットだと思います。
推定70歳オーバーの教務主任がいたこともありますし、養成時代の先生は80歳手前のベテランの方でした。
目標
登録日本語教員がどうなるか不明だったので、とりあえず国内の日本語学校で経験を積もうと思い、気づけば2年がたっていました。
私はほんとうに怠け者です。
休日は1日中ベットの上でゴロゴロして、授業の前日に「教案が書き終わってない」と徹夜をする。
しかも、30半ばで見栄っ張り、謎の自信があり、プライドが高い残念な人間なのです。
日本語教師を続けたいのかも、正直、分かりません。
でも、日本語教師の知識や経験は、なにかあっても戻ってこれるという保険になったと感じています。
もともと海外が好きで、海外で息をしているだけで幸せなので、とにかく早く海外に出たい。
なので、ざっくりとしていてるのが恥ずかしいですが…
今からの半年は、コロナが落ち着いたこともあり海外に移る計画を立てながら、日本語教師プラスαを身につけていきたいと考えています。
半年後、実際にどうなっているのか、私自身も楽しみです。