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北海道、ドメーヌ・ユイ、キャンベルアーリーT4、2018
北海道は余市町のワイナリー、ドメーヌ・ユイ。立地的には海側に近いところにある。さらに奥に行くと、ドメーヌ・タカヒコやドメーヌ・アツシ・スズキなどもある。
T4とは、畑のナンバー。エチケット裏にあるように、畑の位置を示している。他にもN、Xなどの記号で表される畑があるのは知っている。
余市町は、現在、飛ぶ鳥を落とす勢いの産地。本州では、もはや手に入ることもない人気のワインも多数。
余市町は、一度だけ訪れたことがあるが、対馬海流の海風が入ってきて、北海道にしては温暖。いい気持ちの気候だなと思ったりした。小樽もいいところで、もう3回も旅行しているが、余市町もまた行きたいと思わせる地勢を持っている。小樽と余市町は、連携していると思うのだけれども、もっと行き来はスムーズにできるといいな。
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N4に植わっているのは古木のキャンベルアーリー。アメリカ系の品種で、いわゆるキャンディ香のために、オーセンティックなワインラヴァーには好かれているとは言い難い品種。日本では、案外と人気があり、宮崎県の都濃ワイナリーのものが有名。
一般にはキャンベルスとして、生食用で売られている。
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こんな大ぶりのグラスで飲むものではないとわかっているんですが、標準のグラスだと香りが取れない時があるので、敢えて強調して。
色はやや枯れたガーネットで、濁りはある。2018年を2022年に飲んでいるので、酸味、渋味ともに馴染み過ぎたかな。
香りはキャンディ香、マスカット香、小さい頃に嗅いだ葡萄ジュースの甘い香り。そこに若干の枯れた紅茶のニュアンスがあって。
ややピークは過ぎた感もあれど、果実味はきっちり感じられて、ややクリーミーなニュアンスが、美味しい!
香りはいいんだけれども、味わいが軽すぎるという印象を持つワインも時々ある薄ウマ系としては、悪くない出来なんじゃあないかしら。古木ゆえのボリュームかもしれないですね。
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最近、このキャンベル単体はもう出してないみたいで、混醸だったり、ブランドノワールだったりとあるんですが、日照量や酸味の問題ですかね。僕は、このキャンベル、軽過ぎず、重過ぎず、しっかりと舌に存在感が残るので、美味しいと思います。
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遠くからお祭りの音が聞こえて、気持ちが沸き立つ感じ。甘くない葡萄味の飴玉を、舌の上で転がしているよう。夏休みに入る前の気持ち。