フランス、ブルゴーニュ、ニュイ・サン・ジョルジュ、フィリップ・パカレ、2017
快気祝いということで、少しいいワインを開けようと思った。
つかんだのは、フィリップ・パカレのニュイ・サン・ジョルジュ2017。
重くない。そしてクリーン。エレガント。自然派じゃなかったっけ、という印象すらある。
それでもまだ開栓したては開ききってない。
それでも、病み上がり(というか私は感染していないけれども、ずっと鼻がイマイチだった)にも、優しい。
ブルゴーニュといえば、せいぜい、コートドールが精いっぱい。村名ワインすら飲んだことがなかった(いや、たぶん、新宿や神楽坂で飲んだことはあったけれども、当時はあんまりよくわかってなかった)。
スイスイ飲めてしまう。一本飲みたいくらいだ。でも、それはしない。
こういう美味しいワインについては、もう私が特に言うことはない。
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やっぱりワインは美味しい。
どうして、ワインを飲み始めたんだっけか。
最初は、飲むと頭が痛くなっていた。たぶん、飲みすぎだろう。自分は、アルコールに弱く、ウィスキーやスコッチは、たくさん飲めない、種類も飲めないとあきらめたからだ。
『Bar レモンハート』というマンガが中学生の頃好きだった。登場人物で寡黙なメガネさんというキャラがいた。メガネさんみたいな無口だが、しっかりしたことを言う大人になりたいと思った。
けれども、おしゃべりで、無駄なことをアレコレいう大人になってしまった。いや。大人でもなんでもないのかもしれない。
でも、そのマンガをみて、お酒に詳しい人になりたいと思った。
その後、『ザ・シェフ』とか『ソムリエ』というマンガを読んだ。面白かった。何かで人の人生を変えられる人になりたいと思った。『神の雫』も面白かったが、私は『ソムリエ』が好きだし、原作の城アラキさんと、監修の堀賢一さんのコラムで、ワインを学んだ。
その後『瞬のワイン』や『ソムリエール』などを読んだ。酒漫画は大好きだった。要するに、そんな酒漫画に出てくる主人公たちのように生きたかったんだと思う。
しかし、ずいぶんおしゃべりになってしまった。
半分も空けてしまった。