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大人の朝活

鰹節専門店、お茶の水は「節道」さんを訪れた。

ちょっと用事で日曜の朝から家族でお茶の水にいるので、朝ごはんを食べられるところをと、選定した。今の気分にも合っていて、あとは混んでいるかどうか。

裏道にあるので、若干迷う。神保町は俺の庭とか言ってたのはもう30年前なので、すっかり様がわっている。あんまり淡路町方面には来てなかったし。

店内は四人掛け✖️2、二人掛け✖️1、カウンター✖️4席という構成。トイレは綺麗。

女子率高め。神保町感のあるオジサンも二人くらいいたけれども、日曜の朝なのに、ほぼ満席でビビる。

どうやらアイドルが取材で訪れたとかなんとかで、巡礼組の人が来ていたらしい。

朝定食を注文。おかずのおばんざいなしのセット(980)。これは朝11時まで。卵、梅干しなしのセットも(880)。

鰹節もりもりだあ!


まずは、鰹節を一口。

溶ける!溶けるぞ!

薄く削ってあるのが絶妙。ベーコンのようでもある。

味噌汁も、化調感はなく、久しぶりに自然食っぽいアタックのおいしさだなと思った。

ウチでは、多少のアミノ酸の入った出汁だったりするので、それより柔らかく、そして緩い。美味しい。

ヤマゴボウ(モリアザミ)の漬物がいい。昔、売ってたのは、海外のもっと細い安価な漬物で、アレはアレで歯応えが好きだったのですが、化調感強くて、甘みづけが過剰だなと思った。

それを思い出しながら食べたら、こっちのは美味しいです。このヤマゴボウのつけもの、これだけで売ってくれないかな。

国産のモリアザミだと、本当に嬉しい。太さはそれっぽいけど、最近あんまり出会うことはないですね。

次に真ん中に凹みをつけて、卵を落として。

卵と鰹節あいますね。出汁しょうゆと合わせて、旨みアップ。厳選されてるなあ、と嬉しい。上品です。

最後に、だし汁が各テーブルに置いてあるので、それをかけてお茶漬けに。

梅干し、しょうが、わさびを加えて、味変、味変。

普通に、すぐに食べ終わってしまった。

儚い。

築地で働いていたころ、場外で鰹節専門店がいくつもあった。そこを通るたびに、種類を覚えようとしていた。最高級のものは、すでに退けてあった。それじゃないとダメだというお客さんがいるようで。人には見せない最高級があるのだなあ、と思った。大間のマグロもそうで、店頭には並べないものが、最高級なんだなあと思った。

本枯節も、その一つだったように思う。

味の違いはさすがにわからないけど、美味しいですね。

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