ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』38 第2部、第5編 プロとコントラ、「六 今のところ、まだきわめて曖昧なものだが」 

週末に神経を使う激務があったことで、今日はいささか体が重く、本調子ではない。そんな折に小説の続きを書こうとしてもあまり筆が進まず、なんとなく構想できたものの背骨を書き込むことだけにとどまりそうだ。それで、『カラマーゾフの兄弟』の感想文も、少しは先に進めないとなと思いつつ、この文章を書いている。

現在感想文は新潮文庫中巻の最初に到達し、読書自体は中巻の中頃まで進んでいる。感想執筆と、現実の読書が離れすぎるのもよろしくないので、そろそろ続きを書いていこうと思っている。とはいえ、何が問題かというと、それぞれの節のあらすじのまとめみたいなものを書くのが大変と来ている。そんなもの書かなくてもいいではないか、といわれそうだけれど、あらすじをまとめることは、物語文の読解の訓練みたいなものだから、私にとっては欠かせない。もちろん、面倒であらすじをすっ飛ばすこともあるんだけれども。

この節は、イワンが旅立つ前に、フョードルのところに来て、たまたまスメルジャコフに会って、のちを予想させるアレコレを吹き込まれる場面である。

イワンは名づけようもない憂鬱に襲われている。なぜか、本人にはわからない。新天地でがんばろうと思っても、何か憂鬱だ。この憂鬱に、苛まれている。モヤモヤしているときに、スメルジャコフに会う。なんだか不吉なもの、むかつくもの、色々な思いが去来する。

で、スメルジャコフと話すのだけれども、思ったような感じで話は進まない。苛立たせられる。ドミートリイがいつかこの屋敷にやってきて、何かをしでかすという。それはない、とイワンは言うけれども、確証はもてない。どっかでグルーシェニカがフョードルのところにやってきたときに、ドミートリイも来て、修羅場になるんじゃないか。そんな予感をスメルジャコフはイワンに植付ける。そして、自分はそれを防ぎたいが、発作が出たらそれはかなわない、みたいな話を展開して、イワンを脅す。

イワンは、フョードルに軽く会いつつ、妙な笑いとともに家を出ていく。

何というか、暖かい日と寒い日が交互に来ている。いや、それほど寒くはない。なぜか頭がぼーっとして、めまいも起こる。

今、現実は第6編、第7編、第8編まで来ている。

すでに、ここでイワンが懸念している事態は起こった。

書くことがなかった。

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