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【2023年度 5本目】ブルゴーニュ、ロベール・グロフィエ、パストゥグラン2019

開栓後、しばらくの時間をおいて、ポテンシャルが見事に開いたロベール・グロフィエのパストゥグラン。

私のささくれだった心を癒してくれました。本当に癒されたので、ロベール・グロフィエには感謝しかありません。

いつか、レ・ザムルーズを飲んでみたいと思いました。

開栓直後は、なんとなくそっけない感じがして、「あ、これが開いてないってことなのかな…」と思い、2日目を迎え、先日コストコで買ったラムと合わせようと、何気なく飲んだら、これがなんとも言えず…美味い!

香りは比較的穏やかで、パアッと華やかな感じとは異なり、スミレのような、イチゴのような香りが穏やかに漂ってくるような。ガメイのニュアンスが強いと思い込んでいたので、びっくりしました。

口当たりは、酸味が尖るでもなく、果実味が他の複雑さをマスキングするわけでもなく、全ての要素が感じられて、まとまっている。バラバラに主張してくるのではなくて、調和している。昨日はそれが一体化した塊のように感じられたのですが、2日目は完全にそれぞれが「いる」ことを感じられる。

ラムは肩ロースで赤身が多い薄切りを、塩、コショウで下味をつけ、強火で両面焼き色をつけたのちに、ナツメグを振りかけて、蓋をして中まで火を通す。あんまり時間をかけずにギリギリのところで(薄切りなので)引き上げる。

見栄えは悪いですが、柔らかく仕上がって、少し甘みも感じられました。ラムの香りが控えめなので、ベストマッチかと言われると難しく、先日のシラーの方が良かったかもと思うものの、悪くはありませんでした。

そして、昨日は3日目。より穏やかに、果実味が増して、飲みやすさすら感じられる雰囲気で、ささくれだった私の気持ちを癒してくれました。

連中が、どれほど人の足を引っ張って妬んでも、この喜びがあるならいいじゃない、と思える味わいでした。

パストゥグランで安いなあ、と思われるかもしれませんが、いや、それで私は十分です。

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