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視覚と聴覚に何らかの障害を有する子へは、視覚障害と聴覚障害の支援を合わせれば良いわけではない

特別支援学校の免許取得のため
免許法認定講習を受講しています。

オンラインで
重複障害の心理・生理・病理と指導法
の研修を受けました。

重複障害のある子どもを
受け持ったことがなかったので
新鮮な気持ちで受講することができました。

本研修で非常に印象に残ったのが

視覚障害に対する支援と
聴覚障害に対する支援を合わせて行えば、
盲ろうに対する支援として
適切ではないということです。

まず、盲ろうについて説明します。
視覚と聴覚に何らかの障害を
併せ有する状態を「盲ろう」と呼びます。

専門的な知識を有していなければ
もし知的特別支援学級へ
盲ろうの子が入級してきたとしたら
「今日は、聴覚への指導だ」
「今日は、視覚への指導だ」
と分けて指導を考えてしまうでしょう。

しかし、盲ろうは
独自のニーズを持つ障害だと
理解することから
始めなければならないことを
学びました。

様々な状態像を実態把握し
それぞれに異なった
アプローチをしていきます。

盲・ろうの重複障害の子には
全く同じ支援が通用しないのです。

一人ひとりの実態が違いますし、
それぞれの障害の程度も違うからです。

働きかけに対して
わずかな変化も見逃さない。
瞬きひとつ、手の動き、
心拍数の変化などを通して
変化を読み取る。
変化を読み込み
行動が拡大するように支援する。
小さな変化も見逃さないことが
コミュニケーション支援の
出発点となるのです。

このことから、大切なのは
以下の3つです。

・実態把握
・子どもの変化を見逃さない
・行動が拡大するよう支援する

正直、基本的な支援の在り方だと感じました。

通常学級に在籍する子へも
発達障害のある子へも
知的障害のある子へも
重複障害のある子へも
大切な原理・原則だと言えます。

今後、重複障害がある子を持った際にも
慌てたり不安を抱えたりすることなく
支援に携わっていこうと気持ちを新たにしました。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。


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