教師は、厳しい方がよいのか?それとも、親しく接する方がよいのか?
皆さんは、教師は、厳しく上下関係をしっかりと敷くタイプが良いのか、それとも友達のように親しく接するタイプが良いのか、考えたことはあるでしょうか?
事の発端は、先輩の先生が、若手の先生がクラスをうまく管理できていない様子を見て、こういった質問をしたことが始まりです。
「先生って、2種類のタイプがいるんだよね。1つは厳しく上下関係をしっかりと分けるタイプ、もう1つは友達のように接して上下関係をあまり意識しないタイプ。友達のように接すると、先生をなめてしまうことがあるんだよ。」
確かに一理あると思います。しかし、だからといって、上下関係を厳格に保つタイプの先生が必ずしも効果的かと言うと、実際にはクラスが荒れることもあります。
昔は、教師が叱り、怒り、上下関係をしっかりと敷いても、子どもたちは従っていたかもしれません。しかし今は、「この先生の言うことは絶対に聞きたくない!」と思われてしまうと、どんな指導も響かなくなってしまいます。
そのため、教師と子どもとの信頼関係を築くことが非常に重要だと感じます。それは、厳しく上下関係を敷くことでも、友達のように接することでも、信頼関係を築くことはできるのです。おそらく、厳しさと優しさをうまく使い分けることで、最も効果的な関係が生まれるのではないでしょうか。
さらに言えば、選択肢自体がナンセンスだとも言えます。教師が子どもとどう接し、どう授業をし、どう学級経営をするかは一人一人異なります。その答えは、1年後の3月に、子どもたちがどんな姿になっているかで示されるべきなのです。だからこそ、毎日の積み重ねが大切だと感じます。
私自身も、かつては「厳しく叱ることが正義だ」と思い、1ヶ月に1回は叱るべきだと考えていました。叱って、厳しい口調で怒ることで、子どもたちが言うことを聞いていると勘違いしていたのです。「よし、怒ったぞ!」と自分を誇らしく感じていた若い頃がありました。
しかし、もちろんそれでうまくいくわけがありませんでした。ある日、突然子どもたちが言うことを聞かなくなり、さらに私は怒り続けるという悪循環に陥りました。その時、振り返ってみると、もっと子どもたちと関わりを増やし、授業をもっと面白く、知的で成長に繋がるものにすべきだったと感じました。学級経営にもっと工夫を凝らし、子どもたちが主体的に活動できる環境を作るべきだったのです。
それでも、友達のように接するだけでうまくいくほど、教育の世界は甘くありません。やはり、優しさと厳しさの振れ幅を大きく持つことが大切だと思います。
教師が、厳しさと優しさをどうバランスよく使うかは、個々の教師にしか分からないことです。そして、最適解は1年後の3月に子どもたちがどのように成長しているかによって初めて示されます。そのためには、毎日の授業や関わりが大切だと肝に銘じておくべきだと思います。
最後に、教師として正解を求めがちですが、最適解や正解は、子どもたちの姿を見てからこそ分かるのです。そのため、今は目の前の子どもたちとどう向き合い、どう成長してもらうかを考え続けることが一番大切なことなのではないでしょうか。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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