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「ぶっちゃけ」という言葉の魔力
私は、よく「ぶっちゃけ、どうなの?」と問うことがあります。通級指導教室担当として、子どもに話を聞く際、この言葉が魔法のように威力を発揮するのです。
例えば、授業中に離席や私語が止まらず、廊下移動の際もおしゃべりが止まらない子がいます。保護者も学校で落ち着くように家庭で繰り返し話をしてくださっているのですが、状況は改善しません。本人にも、不適応行動が止められないのです。
私が教室へ行けば、「あっ、やべ💦」という顔をして一旦は落ち着くのですが、すぐに元通りです。担任も、どうすればいいか手をこまねいている状況です。
本人に「ぶっちゃけどうなの?」と聞くと学校での悩みを色々と話してくれました。簡潔に申し上げれば担任との不和が生じているということです。
ADHDの特性のある子にとって、「この人の言うことは聞かない」となると、その印象が勝ってしまいます。無意識による不適応行動が生じてしまうのです。心理学的には初頭効果といいます。
初頭効果とは、最初のイメージが強 く記憶に残るという心理効果です。 その逆で、 最後の主張が強く記憶に残るという心理効果 が親近効果です。 人や商品の印象がどのように決まるのか、実験によって確かめられま した。 要は、最初と最後で、印象のほとんどが決まるというのです。
私は、これを特に担任や保護者へは伝えていません。このことを伝えてしまうと、余計なプレッシャーを感じさせてしまうからです。私にできることは、見守り、支えることです。そして
「なんかあったら、おれのところへグチりに来てもいいからね😄」
と伝え、笑顔で教室へ送り出しました。通級指導教室担当は、黒子です。そのために、裏方として支えていこうと思います。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。