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学びの場の変更 ~子どもが学校で成長でき、笑顔で過ごせる場を保護者とともに考えることの大切さ~

皆さんは、「学びの場の変更」についてどのように考えますか?

学びの場は、通常学級・特別支援学級・特別支援学校があります。保護者の希望により、多様な学びの場が提供されています。

本人・保護者の意見を可能な限り尊重し、教育的ニーズと必要な支援について合意形成を行うことを原則としていますので、保護者の思いが最優先されるものです。

先日、面談で来年度の学びの場の変更について保護者面談を行いました。

保護者は、学校に何を求めているのか?

それを再確認させられた機会となりました。
結論から申し上げれば

学校に笑顔で楽しく通ってほしい
授業を受けてほしい
勉強をしてほしい
以上の3つだと考えます。

なぜなら、大前提として学校は授業を受けるところだからです。学校生活のほとんどは授業を受けて過ごしています。だからこそ、授業を受け、勉強ができるということは、笑顔で楽しく通えることにつながるからです。よって、学びの場が適切かどうかは、非常に大切です。

もし授業が分からなければ、楽しくないし、面白くありません…。

分からないのにそのままにして、ずっと座ってだまっておかなければならないのは苦痛でしかないでしょう。発達障害の特性のある子どもは、だまって座っていられずに離席や私語を繰り返し、注意や叱責を受け続け、二次障害に陥ってしまうのは容易に想像できます。

誤解を恐れずに言えば、このような状況はどの学校でも頻発しています。それが学校の荒れにつながっているのです。

子ども一人ひとりに応じたオーダーメイドの支援を行うことで、悲しい結果を生まずに済むことができます。そのための手段の1つが学びの場の変更なのです。

実際に、学びの場の変更をするにあたり、以下の悩みが生じます。

「通級指導教室で週に数回学んだ方がよいのか?それとも、特別支援学級に学校生活のベースを変えてあげたほうがよいのか?」

面談で、保護者の方の思いの限りをお聞きしましたが、結論は出ませんでした。将来は誰にも分からないからです。非常に大切な選択なので、結論は急がないことを学校側は強調しました。

大切なのは、学びの場の変更を決めるのは、教師であってはならないということです。なぜなら、教育を受けさせる権利があるのは保護者だからです。保護者が決めるべきものなのです。

例えば
「学校から特別支援学級の方がいいっていうから学びの場の変更をしました!」

という保護者がいたとしましょう。そうなれば、今後、特別支援学級に在籍することで何かデメリットが生じた場合や、保護者にとって納得のできない事態が生じた場合

「学校がいいっていうから特別支援学級に入れたのに、どういうことですか!?」

と保護者から詰め寄られても、学校側としては謝罪するしかありません。

あくまで、保護者がその子の養育義務があり、教育の場の決定権があります。保護者自身が決めるべきものなのです。

ただし、保護者から「先生は、どう思いますか?」「どちらがいいと思いますか?」と聞かれた場合は、私個人的な意見として通級指導教室や特別支援学級を推薦することはあります。その際に気を付けなければならないことは

  • 成長のため

  • 笑顔で学校に通えるようにするため

この2つの視点でお伝えするようにしています。あくまで主語は子どもです。

「子どもが学校で成長でき、笑顔で過ごせる学びの場はどこなのかを一緒に考えていきましょう。」

というスタンスで話をします。

そして、最終判断は保護者にしていただきます。回答も、その場ではしてもらいません。一度、持ち帰って改めて考えてもらいます。
実際は、面談中に「お願いします!」と即断される保護者の方もおられます。その際は、快く引き受けます。

何度も申し上げますが、保護者が決めるものなのです。そのための出来得る限りの情報提供をし、保護者の思いや悩みを受容し、共感していくのが我々教員の役割なのではないでしょうか。

今後も、コーディネーターとして学びの場の変更に悩む保護者の方との面談を行っていきます。保護者の願いや子どもの成長のために、寄り添える自分でありたいと思います。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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