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安心して取り組めるように…「視覚支援」で授業や学習環境を整えよう

特別支援教育の現場で
よく聞かれる言葉である「視覚支援」。

自閉スペクトラム症のある子供や
発達障害のある子供の支援に
役立つ方法であることは知っていても、
具体的にどんなところから
取り組んだらよいのか
分からない方もいるのではないのでしょうか。

今回は、視覚支援について取り上げます。
今後の授業や学習環境を整える上での
参考していただき、よりよい支援に
つなげていきましょう。

視覚支援とは

視覚支援とは、
子どもたちが目で見て
理解しやすくなるよう、
情報を視覚的に
整理して伝える方法です。

特に、発達に特性のある子供たちにとって、
大きな助けになることが多い支援方法です。
例えば、こんな場面を想像してください。

・朝の会で今日のスケジュールがわからず、不安そうにする子供
・教室の指示が複雑で混乱する子供
・集中が切れてしまい、何をすればいいのか困っている子供

これらの子供たちにとって、
言葉だけの指示や説明では
理解が難しいことがあります。

そんなとき
絵や写真、スケジュール表などの
「視覚的な情報」を使うことで
安心して活動に取り組むことができます。

具体例や心がけたいことを載せますので
参考にしてみてください。

視覚支援の具体例

スケジュール表
1日の流れを絵や文字で示すことで、
視覚的な情報でいつで
も子供が確認することができるので、
安心して活動に取り組むことができます。
例:朝の会→算数→休み時間→音楽

手順カード
活動の手順を順番に示すことで、
何をすればよいのかいつでも
確認できるので、安心して
活動に取り組むことができます。
例:1. イスを机に近づける → 2. 手を膝に置く → 3. 先生の話を聞く

選択肢の提示
選べる選択肢を視覚的に見せることで
子供は自己選択・自己決定できる。
主体的な活動になり、安心した活動に
つながります。
例:好きな本を3冊並べて「どれを読む?」と聞く

はじめての視覚支援で心がけたいこと

シンプルさを意識する
 情報が多すぎると逆にわかりにくくなります。
 絵や文字は簡潔にしましょう。

子どもに合わせる
 子どもによってわかりやすい形は異なります。
 個々の理解度や興味を考慮して工夫してみてください。

やりながら調整する
 視覚支援を使い始めたら、子どもたちの反応を
見ながら改善していきましょう。

「この子には、この支援が効果的だ!」

という成功体験が支援の力になります。

視覚支援は、特別な準備が
必要なイメージがあるかもしれませんが
日常の授業や生活場面に取り入れることで
子どもたちが安心して過ごせる
環境づくりができます。

「ちょっと試してみようかな」

と思ったら、ぜひ気軽にはじめてみてください!

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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