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学校に行きたいけど、行けない…その原因は?

今日、通級指導教室を利用している子供の1人と
ゆっくり話す機会がありました。

その子は
本来、通級指導の時間では
ないのですが
「のびっこで勉強してもいいですか?」
とやってきました。

学期末で通級指導が入っていなかった
時間だったので
「いいですよ」
と迎え入れました。

その子は社会テストを持ってきて
黙々とやり始めたのですが
だんだんと鉛筆の手が止まり…

「どうしたの?」
と私が聞くと、
「最近学校を休みがちで、社会の勉強をあまりしていないから分かりません💦」
と訴えてきました。
とりあえず休憩させて、
その後教科書を読ませる時間を取りました。
再開しましたが、
結局ほぼ分からずじまいで
終わりました。

一段落して、改めて話を聞く機会を取りました。
昨年度から休みがちだった子ではありましたが、
今年は登校することを目標にこれまで頑張ってきました。

しかし、最近また休みがちになり
登校したはいいものの、
教室にいると胸がドキドキして痛くなるようで
通級指導教室へ行くことを自ら選択してきたようです。

「学校に行かなきゃとは思っているんですけど、行けないんです…」
「休みが多いことが、親に申し訳なくて…」

この子の率直な思いです。

今回は話を聞くことに徹したので
それ以上聞くことは避けましたが
ここで私が疑問に思ったことがあります。

「どうして、学校に行けないんだろう?」

すべての行動には、背景要因が存在します。
この子の学校に行かないいうことは
言い換えれば
ずっと家にいる
行動をしているわけです。
そしてその理由も必ず存在するはずです。

本人はそれを自覚しているのかどうか…
詳しく聞いてみないと分かりません。

「親に申し訳ないなら、学校行けばいいじゃん!」

と思うかもしれませんが
その奥底には、学校に行けない理由が
必ずあるはずなのです。

それをアセスメントすることなく
登校刺激を続けたところで
この子はつらい思いを引きずったままです。
むしろ、さらに登校から離れていくことが
考えられます。

我々にできることは
通常の支援を継続して
日々続けていくだけだと考えます。

この子や家庭へ話を聞いたり
日常の様子を観察したり
知能検査の数値を見たり
実態把握を入念に行います。

その後、対応策を練り、
学級担任や私である通級指導教室担当、
支援員、養護教諭、必要に応じて管理職にも
手伝ってもらってチームで動きます。

実際に実践したことを検討し
その後の改善策を考えます。

この繰り返しです。
一撃で完全に問題が解消する
スペシャル支援なんて存在しません。

学校に行きたいけど、行けない…その原因は?

常に、行動には背景要因が存在することを
念頭に置き、対応をこれから考えていきたいと思います。

救いなのは、
この子が学校に行きたいという思いを
持っていることです。
その思いを叶えてあげるために
通級指導たんとうとして
コーディネーターとして
最善を尽くしていきたいと思います。

今日は最後までお読みくださり
ありがとうございました。

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