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「みんな」って何人か実際に数えてみた
「みんなお前とは仕事したくねーってよ」
そう上司から言われたことがある。言われた時はショックだった。もう職場に居場所なんかないと思った。本当に辛かった。
でも、ちょっと待て? みんなって一体何人なんだ? 過半数を達成すれば良いのか? 全員だったらみんななのか。
「みんな」を実際に数えてみた
「みんな」=0人
実際に職場で「僕と仕事したくないですか?」とド直球で尋ねてみた。もちろん、反応も見ながらである。慌てたり、目が泳いだり、嘘をついている反応も観察した。調べた人数は15人。職場の人数の7割である。結果「僕と仕事したくないと思っている人間」は0人だった。
「上司がみんなって言えば1人でもみんななんだよ」
僕と一緒に働きたくない人間が0であることを先輩に言ったら、上の言葉が返ってきた。数とか論理とか何もない、感情論にすらならなかった。
「みんな」を主張する人は自分の考えに自信がない
「みんな」という言葉は概念であり、数字の偽装だ。聞いた人はあたかも、大勢の人間から否定されたと考えるだろうし、話し手はそう錯覚させたい。
よく分からん数に頼らなきゃ自分の考えを主張出来ないし、その自信もない訳だ。そして、自信のない思考は上司・先輩により実行される。これは、一種の暴力だ。
「みんな」やってたらいいのか。
「みんな」がやってたらいいのか? そんな訳ない。群集心理や同調圧力に従って行動したら秩序は崩壊する。赤信号待ちゆく人が無視していたら、交通ルールもあったもんじゃないからだ。
「みんな」=0人。これ大事。
「みんなやってるよ」「みんな言ってるよ」と言われたら、安心してください。言ってるのはその人だけです。
「現場の主張です」と言われたら安心してください。言ってるのその人だけです。
人間たるもの自分の考えを持て
部下であっても、上司であっても、自分の考えをしっかり持って主張してほしい。現場の意見? リサーチした? 課内の声? 誰が言った? きちんと数字やデータにしてまとめてから主張すべき。
そもそも数など必要ない場面だってある。自分はこう思う。それだけでも自分の考えをしっかりと抱いている証拠なのだから。
人を動かすにはしっかりとした思考が必要。「みんな」と言う安易な言葉で逃げる人を信じちゃいけない。