Stray City シリーズ「Club ドーシャ」

Stray City シリーズといえば、2022年4月から2023年3月まで日本テレビで放送されていたバラエティー番組ろくにんよれば町内会で発足された企画の舞台。そのシリーズ第2弾です。

第1弾は未見なのですが、2024年4月、日本テレビ放送のドラマ「ドラマ『Clubキャッテリア』~ラグとラガ~」を見てから興味があったので今回配信を見てみることにしてみました。

一言でいうと、現地で逃げ場のない状態で見た方が絶対面白い作品だなと感じました。
本編にもたびたび挿入される歌唱シーン。終盤のライブパート、舞台と観客が一体になっての盛り上がり、この熱気は画面を通してだとなかなか伝わらないだろうなと思いました。

※ネタバレが含まれます。
物語は架空の町、カブキマチにある猫たちが経営するホストクラブでの物語。
ホストとして一緒に成長したラグドールとラガマフィンはそれぞれ『キャッテリア』と『ドーシャ』というホストクラブを経営していた。
今回はラガマフィンが経営するクラブ『ドーシャ』での物語。
ドーシャでは人気ホスト、ブルーの独立に触発されてスコティッシュまでもが独立宣言をする。
しかし、スコティッシュまでドーシャからいなくなったらドーシャはどうなるのかと危ぶむシャムがスコティッシュの独立を大反対。それならとクラブ『ドーシャ』の店長ラガマフィンはスコティッシュの来月の売り上げがNo.1になったらスコティッシュの独立を認める。それが嫌ならシャムがNo.1になればいいと諭す。
二人の戦いは……スコティッシュの勝利。
しかし、その勝利は汚い手を使ったものだった。それが納得できないシャムはクラブ『ドーシャ』を飛び出し行方不明に。
一方、ラガマフィンの助けを借りて独立したスコティッシュだったが、自分の店の経営は思ったよりうまくいかない。
そのうち借金で首が回らなくなり大ピンチに。それをきっかけにクラブ『ドーシャ』に戻ってきたシャム、最後は仲直りしたシャムとスコティッシュが新しい一歩を踏み出す感動的なラストを迎えます。

私は東京千秋楽である8月12日(月・祝)17:00公演を見たのですが、シャムとスコティッシュの接客対決にめちゃくちゃ笑いました。
接客される姫は日替わりで出演者が女装して出てくるらしいのですが、エヴァの雑モノマネと押しの強いベンガル姫の美しさと激しさよかったですね。
今回の公演は毎回配信があるということで、どの公演を見ても新しい楽しみがあるのもいいところだと思います。

物語の前半は劇中でところどころ挿入される曲のおかげでテンポよく物語が進むのも痛快でした。
スコティッシュ役として出演している廣野凌大さんが曲を提供しているそうなんですが、演者としても場の空気間をつかむのがうまく面白い上に、作曲作詞家として現場を温めることのできるような曲を作る才能まであるの尊敬してしまいますね。

後半は、前半よりはしっとりと話が進んでいくんですが、シャムが胸の内を吐き出すところ、見ていて苦しかったですね。スコティッシュとシャムどちらかというとシャム側の人間が多いと思うので気持ちがわかるってなっちゃう人多いんじゃないでしょうか。
ミケの言葉にちょっと救われましたよね。
そして、自分のことよりも周りのことが気になる自分のことを嘆いていたシャムがクライマックスでやっぱりスコティッシュを命がけで助けようとしてるの感動しちゃいました。物語のクライマックス、ピンチに陥ったスコティッシュをみんなで助けに行く展開熱かったですね。まさかこの舞台でアクションシーンが見られるとは思ってもみませんでした。

歌あり、笑いあり、女装あり、アクションあり、観客を楽しませようとするのが伝わってくる舞台でした。
大阪公演はまだ数日あるらしいのですがチケットを取るのは難しいと思いますので、現地に入る楽しさよりは一段劣るかもしれませんが興味がある人は配信を見るというのも一つの手かもしれませんね。


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