【食】葱油拌麺で上海旅行
麺類がとにかく好きで、ありがたいことに、行く先々麺類がなかったためしがない。街角のざっかけない食堂に飛び込んで、あたりをさっと見まわして、ふむふむと頼んで、ただおもむろに、ずずずずずと啜るとき、なにか、こう、自分もその町の風景の一部になれたようで。
さて、上海の定番、葱油拌麺を啜って、そんな気分になってみましょう。
葱油拌麺
Cōng yóu bànmiàn
《材料》青葱2、3本を5cmに切る。老抽と醤油はカップ1/2からカップ1ぐらいがつくりやすいかな?油は小さめのフライパンで葱がかぶるぐらい。砂糖のほかにも、オイスターソースだったり、香酢だったり、このあたりは好き好き。醤油の割合もさまざまなので、好きな配合をみつけるといいですが醤油>老抽のほうがいいと思います。老抽を増やしても、味はそんなに変わらないので。老抽は中華食材店で安く買えますよ。
《1》葱を切る。
《2》調味料を合わせておく。
《3》油に葱を入れて、火にかける。すぐに焦げてしまうので、弱火からじっくり葱の香りを油にうつすイメージで。火が弱いようなら少しあげて、香りがたったのち、少し茶色になるぐらいで。
《4》葱に色がついたら、一旦葱を取り出す。まぁ、わたしはずぼらなので、そこで火を弱めて調味料を入れてしまい、温度をさげてしまいます。
《5》麺を茹でる。茹でている間に、葱油を器に。醤油と油がまざるように。
《6》葱を添えて、ガッと一気呵成に混ぜて食べる…と、いうことは、なにもキレイにもる必要もなく。
軽く卵焼きや卵炒めと食べたり、目玉焼きをのっけてみたり ── と言いながら、わたしは加蛋派ではなく、ずずずずずっと麺を啜った音のむこうに、上海の街の喧騒が見えたら、葱油拌麺、成功です。
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。