多角的に見る、考える
最近、「内科学」という学問があることを知った。
健康産業に従事していながら今更、、、という感じもするが。
内科学・・・主に身体の臓器を対象とし、一般に手術によらない方法での診療とその研究を行う医学の一分野。
疾病の本態と原因を明らかにし、疾病を発見し、対処して、患者の社会生活を可能な限り健康にするための臨床科学である
この学問に触れて感じたことは
”全ては繋がっている”
という事。
身体と心
運動と栄養、睡眠
トレーナーだから筋骨格系だけみれればいいなんてことはなく
人の身体をみるという事は、その人の心も生活も人生も
そして神経や血管、脳や内臓まで細胞レベルまで、ミクロな視点からもマクロな視点からも一括してみるという事。
それぞれのパーツも、ホールネスの状態でもその人をみる。
クライアントの肩こりや頭痛が改善しないといった場合
まず施すのは、血流を改善し関連する筋の緊張を取りぬく。
そしてアライメントを改善し正しいポジションでの動作を反復していく。
このアプローチで改善する人もいるが改善に至らず悩む人もいる。
そんな時、その人の生活や思考に改善の糸口があることが多い。
筋緊張による肩こりの場合
栄養不足によりエネルギー生産がうまくいかず筋肉の収縮弛緩がうまくいかないため常に過緊張状態の人も多い。
その場合はエネルギー生産のもととなるブドウ糖を摂取する(=食事の改善)
そしてブドウ糖をエネルギーに変換させるための酸素を供給する(=呼吸の改善)
さらに、ブドウ糖や酸素を運ぶ血液の流れをよくする。(=運動)
そして、過緊張しやすい人の思考のパターンとして
〇〇しなければならない
〇〇すべき
と選択肢を限定し視野を狭めてしまう人が多い。
なぜそれをしなければならないのか?
誰のため?
それは本当に自分が望むこと?
それをする目的は?
など一つ上の視点からその物事を観察する。
そうすると、〇〇してもいいし、しなくてもいい
と自分の気持ちや目的がわかると選択肢が広がる。
選べる自分になると気持ちが軽くなる。
このように脳のしくみを利用してコーチングアプローチをしてみる。
“肩こり”といっても多角的な視点で見ることができる。
そして、その広い視野を持って人の健康に携われることがこれからの社会では必要だと思う。
病気ではないけれども健康ともいえない
私自身がそうだったし、そんな風に感じている人がきっとたくさんいるのだと思う。
トレーナーの枠を超え、ウェルネスという広い視点で活動の場を広げたい。