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モノづくり思った事、考えた事。

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サニーサイドスタジオとしてモノづくりをする中で考えたコトや、頭の中のコトを書いています。
運営しているクリエイター

#家具屋

モノを「買う」以外にも、「作る」という選択肢があると知って欲しい。〜作り手との距離感と、溶接ワークショップのこと〜

モノづくりという仕事をしていると、製品を通じてお客さんと接することが殆どです。 でも間に製品を挟んでいる分、お客さんの間に距離ができてしまう事があります。 製造業をしている限り仕方の無い事なのですが、もっとお客さんにはモノづくりをする工房を身近に感じて貰いたいと思っています。 で、この距離をもっと縮めるにはどうしたら良いのか考えていました。 どんな道具や機械を使い、どのように製作しているのか。またどんな人が何を考えてモノづくりをしているのか。 これは完成したモノをただ並べ

世代を超えて残るモノってなんだろう〜祖母の農具を眺めながら考えた事〜

先日、自宅の引っ越しをしました。 普段動かさないような家具も綺麗に拭き上げて、トラックに乗せていく。 10年程前に買った某大手メーカーの家具は、新婚時代に揃えた物。 若くお金も無い中、妻と色々と話し合って決めた家具達ですが、さすがに随所に痛みや劣化が見られました。 最近ではキズの他に、娘が描いた可愛い落書きも増え、時間の流れを感じます。 モノを作る際に、大切にしている事今、僕はサニーサイドスタジオというオーダーメイドのアイアン工房を営んでいます。 お客様とお話しをして、出

オーダーメイドはモノづくりに参加するという事だと思う。

サニーサイドスタジオでは長い時間打ち合わせをして、沢山の要望を聞き、色々なお話をして一つの物を作ります。 ワンクリックでモノが買える時代に、わざわざオーダーメイドという手間をかける。そこにどんな意味があるのか考えてみました。 お客様は自分だけの一品が欲しい方や、人に自慢できるものが良いという方、また既製品ではしっくり来るものがないといった方まで様々な要望を持っています。 その中で共通するのは「モノづくりに参加する」という意識を持って頂いていると言う点です。 ある日お客

アイアン家具屋、料理をしながら考える。

ー料理を通してタイムマネジメント力をつけるー 最近妻がフルタイムの仕事をはじめました。 その為家事の分担が変わり、僕が料理を担当するコトになりました。 料理は苦手で一人暮らしをしている時に少しした程度で、人の為に食事を作るというのは未知の体験です。。 でも実際やってみると沢山の発見があってとても面白い。 身近な人に料理を出すと、食事の出来栄えの反応がすぐに分かります。 調味料を入れ過ぎたり大根の芯が残っていればとブーイングが飛びますし、美味しく作れるととても喜んでくれま