オーダーメイドはモノづくりに参加するという事だと思う。
サニーサイドスタジオでは長い時間打ち合わせをして、沢山の要望を聞き、色々なお話をして一つの物を作ります。
ワンクリックでモノが買える時代に、わざわざオーダーメイドという手間をかける。そこにどんな意味があるのか考えてみました。
お客様は自分だけの一品が欲しい方や、人に自慢できるものが良いという方、また既製品ではしっくり来るものがないといった方まで様々な要望を持っています。
その中で共通するのは「モノづくりに参加する」という意識を持って頂いていると言う点です。
ある日お客様と打ち合わせしている中で、仕様の事で互いに煮詰まってしまい暫し沈黙。そこでお客さんが「生みの苦しみですねー」とポツリと呟きました。
それまでモノを作るのは作り手の仕事とばかり思っていたので少し驚いてしまいました。
作り手だけでなくお客様も生み出そうとしているのだと。
一緒に考え、悩み、話をする。これって確かにものづくりの一部なんですよね。
そして作り手は技術を提供するし、依頼主はお金を払う。
その違いはありますが他はほとんど一緒なわけで、1つのモノを作り上げるという観点では同じゴールを目指しているんです。
だからお互いに真剣な訳で、だからわざわざ手間を掛ける事を惜しまないのだと納得してしまいました。
つい僕も「オーダーメイドってモノづくりですね」とポツリ。
お客様は作り手を通してモノづくりに参加し、製品が出来上がるまでのプロセスや、完成までのワクワクを楽しんでいます。
ただモノを消費するのではなく、モノづくりに参加する。
この「体験」こそがサニーサイドスタジオが提供できる価値なんだと考えています。
オーダーメイドは作り手と依頼主お互いに根気のいる作業です。
それでもこうやって沢山の方にサニーサイドスタジオを選んで頂けるということは、ありがたい事ですし、もっとサービスとしての質を上げていきたいと思います。
今後もモノづくりへの参加という体験を大切にし、お客様と二人三脚でモノづくりをしていきます。
いつもお読み頂きありがとうございます!