【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月20日(水) 27日目: Rehabilitation Center 2日目
今日はリハビリ施設には訪問できない日。
ただし、長男の携帯電話が大学病院に忘れられていたので、夫が携帯をピックアップした後にリハビリ施設にドロップオフして来た。
夫は先週末から仕事に復帰した。
夫の仕事は早朝から午前中に終わるので、その仕事終わりに携帯電話の対応をしてくれた。
私は長男が使っていた部屋の掃除をした。
案の定、埃だらけ、ゴミは散らばってるし、バスルームも汚い…。
ベッドのシーツ、枕、ブランケットを洗濯した。
今後、この部屋は次男が使うことになる。
大学が5月初旬に終わるので、大学の寮から戻ってきてからこの部屋は次男が使う部屋になる。
お昼ごろ、長男からの電話。
「もしもし」
と私が言ったと同時に
「pick me up ! I want to go home !!」
と電話の向こうから長男の声。
「お医者さんがOKって言わないとピックアップできないのよ」
と言うが
「pick me up now !」
と叫んでいる。
その長男の背後で看護師の声が聞こえる。
どうも看護師とバトルしてるようだ。
で、電話が切れる。
その様子を想像するだけでも笑いが出てくる。
看護師さんには申し訳ないが。
しばらくすると夫が家に戻ってきた。
夫に長男の電話の件を話すと
「ボクのところにもかかってきたよ。看護師が採血しようとして長男が抵抗してたみたい。看護師が電話に出て”長男に採血させるように伝えてくれない?”と言っていたよ」
とのこと。
夫にも私と同じように
「pick me up !! 」
と叫んでいたようだ。
夫が午前中に電話で神経科医と話したらしいのだが、長男の回復状況がすこぶる良いらしい。
あの重症の事故でここまで回復してるのは本当に奇跡とも言えるらしい。
full recovery(完全回復)は1年半から5年と言われたらしい。
以前、入院中に脳神経外科医がリハビリは2か月、それか3-6か月位と言っていた。
リハビリを終え社会復帰して、それでも完全回復には時間がかかる。
これも我慢。あせらず、ゆっくりと。
午後、作業療法士から電話がかかってきた。
今日のリハビリの様子などを話してくれた。
また、リハビリ施設からの退院は、来週末くらいでは?と言われた。
大体2週間が目安らしい。
ただし、気管切開をしているので、それをどういうステップで外していくかでスケジュールは変わるようだ。
また、長男が胃ろうをしてるため体重が減っているのが心配だと言っていた。
今の体重は113ポンド(約51キロ)らしい。
作業療法士から、”Measuring your Home for Accessibility” のファイルを送るから、それを記入してほしいとのことだった。
家に障害物がないように、暮らしやすい環境を作る必要がありそうだ。
長男の部屋はリビングルームの隣の部屋に移すことにした。
バスルームには、夫が以前使っていたシャワー用の椅子があるので、お風呂は大丈夫だ。
トイレもバスルームも段差がないのでこれもOK。
快適に過ごせるように、夫と一緒に長男の部屋の模様替えもすることにした。
不要な物や、電気コード類がないようにしないといけない。
長男が家に戻ってくるのは本当に嬉しい。
が、あの agitation さえなければ...と思う。
神経科医が言うには agitation は一般的なので、心配はないとのこと。
家に戻れば環境も変わり、きっと落ち着いてくれるのでは、と期待したい。