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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月19日(火) 26日目: Rehabilitation Center 1日目

本来なら昨晩ICUからリハビリ施設へ移動の予定だったが、今日の朝、長男は施設へ移動された。

お昼くらいに夫とリハビリ施設へ。
これまでの大学病院のICUでは、病室に入れるのは二人までだった。
が、ここのリハビリ施設のTBI(traumatic brain injury)棟には、一人しか病室に入れない。
写真付きのID(私は自動車免許証を提出)を入口で渡し、そのIDと引き換えにTBI棟に入れる入館証がもらえる。

まずは私が入館証をもらって長男のいるTBI棟の病室に行った。

これまでの病院の病室とは違い、何か無機質な感じがした。

病室に入ると、ちょうど長男がベッドから移動されてる最中だった。

看護師に、着替えの服を持ってきたと話す。
着替えを棚に入れ、大学病院から一緒に移動してきた荷物を確認する。

長男の携帯電話がない。

長男に
「携帯電話はどこ?」
と聞くと、怒り気味になんか言っている。

顎にワイヤーがかけてあり、気管切開もしてるので聞き取れない。

「トイレ!」
と長男が叫んだので、トイレを見るも何もない。

「トイレにはないよ」
と言うと、また怒り始めた。

はぁ、会話にならない。
次第に agitation が酷くなった。

「バカ!」
と長男が叫ぶ。
足を蹴り上げる。

「うんうん、お母さんはバカよ。ごめんね。」
となだめる。

「リモコン」
というのでTVのリモコンを渡すと、そこに一緒についている赤いボタン(ナースコール)を押せという。

ナースコールを押すと、ナースがやってきた。

「どうしたの?」
と長男にナースが聞くと、知らん顔をしている。

え?ナースに用事があるんじゃなかったの?
参った...。

「かえれ」
と長男が言い始めた。
既に心が折れた私は、早々と部屋を後にした。

長男の agitation だと分かっているが、やはり凹む。

待合室で、夫と交代する。
夫が長男の病室へ。

1時間過ぎた。なかなか夫が戻ってこない。

長男の携帯電話は、大学病院にあるらしい。
明日、ピックアップしに行くことにした。

夫が戻ってきた。
夫が居る時も長男は agitation が酷かったようだ。

夫が病室に居るときに Speech Language Pathologist(言語聴覚士)と Physical Therapist (理学療法士)が来たらしく、その様子を見ていたので遅くなった、と夫は言った。

明日は Occupational Therapist (作業療法士)が来るらしい。
で、この3つの evaluation が終わった後の明日の午後、これからの長男のリハビリ計画について私たちと電話で話し合いをする、とのことだ。

ちなみに、明日はリハビリ施設には訪問できない。一日置きの訪問しかできない。

今日の理学療法士の evaluation はとても良かったらしい。
歩行、階段、トイレ、など 隣に理学療法士がサポートの為にいたが、一通りできたようだ。
言語聴覚士の evaluation は、あまりよくなかったようだ。
生年月日、犬の名前、など、何も返事をしていなかったらしい。
昨日は、理学療法士との雑談の際に犬の名前を聞かれた時にちゃんと答えていたのに。
気分屋なのだろうか?

来週の月曜は、リハビリ施設で研修(家に戻った際のサポートの方法など)がある。
はぁ、私がサポートできるのだろうか?
既に今から不安になってしまう。
長男の agitation さえ良くなってくれれば気が楽になるのだが。

道のりはやはり長い。
ただ、生死をさまよった事故から4週間弱、ここまで来れた長男を褒めてあげるのも必要だ。


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