「中学受験をするか迷っているんです」に対してわたしがお伝えしていること
普段スタッフとして勤めている公文教室は、
教育熱心な親御さんが多く通われている教室で、
というお言葉をお母さまからよくお聞きします。
今日はそんな時に中学受験の経験者としてわたしがお伝えしているポイントについてお話したいと思います。
我が家の場合
まず、我が家の場合をご参考までにお伝えします。
中学受験をするかどうか。
実はわたしは悩んだことがないんです。
私自身が中学受験をし、変則的(父親の転勤の都合で、中学で1回、高校で1回、私立の中高一貫校間を転校をしました)ではあったのですが、中高一貫校出身だからです。
私だけでなく両親も弟も中高一貫校出身です。
ですから自分が受けた教育を自然と踏襲した形で、我が子にも中学受験を、と考えたのです。
一方、夫は地方公立高校から大学受験を経験しています。
ですから、東京の中学受験の特殊性については知らず、中学受験をする必要性を感じていませんでした。
ですが、長男ワン太が通うであろう公立中学校が学年で1クラスしかないことを知り、「1クラスしかないと、やりたい部活もできないし、学校の活気という面で心配。いろんな子どもが集まるような多様性の中で育てたい」と思うようになったようです。
本人ワン太も中学受験をしたいと自分から言っていました。
公立小学校での「ルールだからダメ」とか「みんな一緒にちゃんとやりましょう」のように、一律に同じようにルールに従わされる理不尽さに疑問を感じたことがきっかけ。
「効率のいいやり方があったらみんなと一緒じゃなくてもよくない?」
「最低限のルールとマナーがあったら全部守る必要なんてないんじゃない?」と言って、「自主性を大事にしてくれる学校」に憧れたようです。
こうしてワン太が中学受験をすることに決まったのです。
一方、次男ツー太は、9歳上のワン太が私立の一貫校に通っている姿を見て育ちました。
小学校に上がる前からワン太の学園祭などにも足を運び、クレープを食べたりして、自然と
「幼稚園を卒業したらボクも◯◯中に通うんでしょ?」
という感覚になっていたようです。
もちろん、ワン太の通う◯◯中に入るためには、中学受験を、しかもガッツリ勉強しないと入れません。
その流れで、ツー太も中学受験することになったのです。
中高一貫校の魅力
私自身や息子たち、身内の体験を通じて、中高一貫校の魅力は以下のようなものがあるとわたしは思います。
【高校受験がないこと】
勉強でも趣味でも、部活でも、逆に何もしないことですら、時間をかけることができますよね。
受験勉強という縛りのない、自由の効く時間をたっぷり好きなことに使えることで、 その時間に子どもは成長できるのではないでしょうか。
【内申点がないので、点数や先生の評価にこだわらず、自分らしくいられる】
高校受験の内申点のシステムは、ネットで調べたり先輩ママに聞いたことしかありません。
ですが、我が家の場合、テストの点数だけでなく、先生への印象、授業態度、課外活動への取り組みなどで評価されるシステムは我が子には合わないように感じていました。
中高一貫校では内申点を気にして、テストを頑張る、提出物を提出する、という必要がありません。
自分で必要があると思えばやればいい。
やらずに叱られるのも自分で決めればいい。
進路がかかっていないので、親もやきもきせずに見守ることができます。
【大学受験へのカリキュラム 】
公立の場合、大学受験の準備は高校に入ってからになると思います。
中高一貫校は6年計画で大学受験へのカリキュラムが組まれているので、
その分、緩やかに効率的に準備をすることができます。
【友人関係】
一生モノの友情を築くことができる。
私は変則的な中高一貫校時代を過ごしたので、分からないのですが、
両親や弟、ワン太の様子を見ていると、6年間、多感な共に過ごした友だちとの友情はかけがえのないもののようです。
74歳の父親が定年後、一緒にお酒を飲むと言って出かけるときは必ずと言っていいほど中高一貫校時代の友人たち(もうみんなおじいちゃん!)です。
【校風を選ぶことができる】
入学してみないとわからない面もありますが、ある程度のことは事前に調べて、子どもの性格や資質、家庭の教育方針に合った学校を選ぶことができます。
我が家の兄弟たちは
自由、共学、給食ではなく弁当、トイレがきれい、野球部がある、多様性をキーワードに学校選びをしました。
他のお子さんたちを見ていると、国際教育、制服、やりたい部活、学校の近さ、学校の設備、大学への進学実績、学習面でのフォローで選ぶ方が多いようです。
中学受験はいい学校に入ることではない
中学受験を悩んでいるお母さまからよくお聞きするのは
ということです。
私はむしろそのようなお子さんだからこそ、自分に合った学校を選択できるのが中学受験だと思います。
勉強が好きじゃないお子さんに、勉強以外に好きなことがあるならば、それに打ち込めるような学校を探す。
お子さんに合う校風の学校を探す。
いいところ=偏差値の高い学校に行くことだけが中学受験ではないと思います。
中学受験はあくまで手段であって、中学選択をするのが本来の目的です。
叶えたい中学生ライフを実現するために中学受験をするのです。
お子さんがどんな中学・高校生活を送りたいのか?
どんな環境の中でお子さんに過ごしてほしいのか?
うちは何を重視する?
うちの子は何をしたいのかしら?
それをじっくり親子で話し合い、深堀りしていけると
中学受験をするのか?しないのか?
が見えてきます。
小学3、4年生のお子さんでも親御さんが情報を与えてあげて、きちんと話し合えば、自分なりの答えを聞かせてくれますよ。
「まだ中学受験をするかどうか迷っているよ」という親御さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね!
中学受験、子育てに「???」を感じた時、
答えを一緒に導き出しましょう🎶
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