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頑張りたい日の朝にはケーキの端を

今は11月の2度目の月曜日の夜で、なかなか好きになれない夜のクラスを受けているところだ。(この文を書いてからもう次の月曜を迎えてしまった)

金曜日から今日までの4日間を通して、自分のことを少しだけ好きになれた気がした。理由は明確で、バラバラで、他人由来で、自分経由で、、、とりあえず、少しだけこんな自分を好きになれる。

4日間のエピソードに題名を付てけてみた。興味がなくても全て読んで欲しいけれど、面白そうと思ったモノだけでも是非に。

Have a good Friday おばさんのLサイズコーヒー

やっと来た金曜の日記にFFと題名をつけることはよくある話だ。Finally it's Fridayなんつって。そんな待ちに待った金曜日は珍しくフル稼働している自分だった。朝のクラスで他のグループのプレゼンを聞いて、自分が次の月曜にする予定のプレゼンが少しお門違いな気がしてきた。さらに、提出する課題を間違えていた。なのでクラス後に必死に提出期限に迫られながら、2つの課題を仕上げた。グループメンバーにチャットを送るとあったかすぎる労いが送られてきて。2回もThank you を重ねた。Thank you, Thank you と。その後、次に話す「お母さんよりも心配してくれる人」と30分くらい話した。それと同じ時間に午後からのクラスのグループミーティングが図書館で開かれていたが、行けそうになかったのでみんなにチャットで謝った。だけど、お母さんよりも心配してくれる人との話しは14時過ぎに終わって、何とか足は図書館に向かった。私以外の4人が4つの課題をそれぞれ担当してくれていて、私は軽く挨拶をして残りの10分程を座って過ごしただけだった。ありがとうみんな。少し戸惑い過ぎて、ほかのテーブルから持ってきた椅子を元に戻すのを忘れた。後ろでサッと元に戻してくれた人、ありがとう。そんなフル稼働の私は歯磨きもせずにいた。そのまま、大学のセンターに入ると、閉まりそうなカフェの前で友達がコーヒーを持っていた。「今からやることやるわ」みたいな感じだったから、私も参加することにした。閉まりかけのカフェでコーヒーを注文すると、サイズはMediumかLargeかと尋ねられた。「Mediumで!」と選んだ私の後ろで他のおばさんがコーヒーを作り始めた。体感5秒でコーヒーを受け取った。「あなたにLargeコーヒーをあげるよ!」レジのおばさんが「今日は金曜だから!」って笑ってて、ありがとうと伝えると「Have a good Friday!」まで添えてくれた。間違いなくあなたが私の金曜日をGOODにしていますよ!!!!と全力で叫びたかった。あと二秒思いとどまらなかったら叫んでた。(嘘)その後私もやることやって、ジムで60分有酸素、スカっとっした脳で寮まで帰って、誘われたバーに22時頃から出向いた。合計で1年もアメリカにいるのに初めてのバー体験だった。なにしろ、人混みとうるさい環境は避けたがりなので。悔しいが、お酒にも強くはないのでCrazyになりそうだ!と気づけてるうちに一人帰路に就いた。なんとも長い1日だった。気が付いたら、1日を3時間も越していたので、そう思うのも納得だ。

迷惑をかけたグループの子からの
あったけぇチャット
FFのラージサイズコーヒー

お母さんよりも心配してくれる人

朝のクラスの後、課題の提出期限に迫られている時、近くを通りかかった留学生アシスタントマネージャーが声をかけてくれた。この人はずっとお母さんよりも私のことを心配してくれる。この大学に来てすぐの頃、初めてトルネードアラームを経験した時もたまたま近くにいて、大丈夫だよと背中をさすってくれた。他にも、提出書類について質問したメールの返信の返信で「最近はどう?」と会話を続けてくれた。なので意味深な発言だけ残して、次の日「最近のいろいろ」を話に行った。英語には自信がないくせに自分の悩みだと何となくすらすら話せた気がした。(気がした)最後に「あなたは自分のことをよくわかっている」「なにも間違ったことはない」と全肯定をしてくれた。

why notの数秒後に赤の他人に支払われた7ドル

土曜日は少しハングオーバー気味で友だちとの待ち合わせ場所に向かった。小さな街の古着屋やアンティークショップに行った。何も買わないつもりでいたけれど、アンティークショップで見つけたクリスマスカードの山に惹かれて、日本にいる大好きsに贈ろう!なんて夢を描いて7枚のカードを手にした。しかし、レジの前まで来てタッチ決済しか持たない現代っ子な自分と、タッチ決済がなさそうな古いレジの存在に気が付いた。案の定、タッチ決済は取り扱っておらず、「もしよかったら、名前と電話番号書いてくれれば、取っておくよ」とお店の人が提案してくれた。それでいい、それがいい。と名前と電話番号を書いていたところで、何か後ろの人とお店の人が会話していた。集中していたので英語はシャットダウンされていた。訳も分からずにいると、後ろにいたお姉さんが「私があなたの分払うよ」と言ってくれた。え?なんで?と思ったので、すかさず「いやいや、そんな必要ないよ。また来れるし!」と伝えた。「Why not? 」とかっこよく返したお姉さんはすぐに支払いを済ませてくれた。数分前に初めて会った人が、なぜ知らない小娘にこんな優しさをくれるんだろう。不思議でならない。お姉さんにもお店の人にもありったけの英語で「日本の友だちや家族に贈るんだ。だからほんとにありがとう」と伝えた。去り際にも「会えて嬉しかった」と伝えた。さらにさらに、店を出て数分後に一人で歩いていてふと後ろを振り返ると向こうにその人が見えた。大き目に手を振った後、お辞儀をした。それは日本人すぎたかな。

この向こうにいたお姉さんにお辞儀した

「私、今日プレゼンテーション2つもあるんだよね」

忙しい月曜日の1日の間に、何人のアメリカンにこう報告しただろうか。知らない人・知ってる人の「How are you today? 」みたいなスモールトークの中で毎回そんな風に報告した。午前のクラスの隣の席の子にも、夕方に行ったパントリーの受付の子にも、、、「だから今日はタフな1日になりそう」と添えて。みんなGOOD LUCK!!と必ず言ってくれた。いくつものグッドラックとともに無事に2つのプレゼンを終えた。もはや、GOOD LUCK欲しさの報告だった気もする。

ちょっと前の戦友がコケる前にくれた最高の褒め言葉

その月曜夜のクラスは6時から8時45分までの長期戦。そのクラスの最初にパートナーの子と本日2度目のプレゼンをしたわけだ。成功か失敗かと聞かれれば、無事に終わったので「成功」ということにしておこう。多少の赤面症を発症しながらも、自分のパートをやり遂げた。そのあとのクラスはもう覚えていない。クラスの途中には小休憩がある。机で携帯を触ってのんびりしていたら、わざわざ横に来て「Suzuna!スピーチよかったよ!!」と素敵な笑顔で頷いてくれた。「はーーん。」顔でありがとうと伝えた。その子は10月にペアになって一緒にクラスでディベートをした友だちだった。なんとなくツッコミ甲斐のある子で、日本人だからといって変に気を遣わない感じがとても好きだった。落ち着きこそ全くない子なのに(笑)その子は最強・最高の褒め言葉を残して席に戻って行った。目で追っていると、自分のリュックに足を引っかけてこけていた。愛おしかった。

こけちゃった少し前の戦友

自分がどれだけ、素敵なひとに出会っているのか気が付いて思った。どんな人にも「ハ」の字に曲げた眉と少しの困り顔を含んだ「何とも言えない顔」で必要以上のありがとうを伝えたい。

「ほんとにありがた過ぎて、困っています!」と

ありがとうは言い過ぎるくらいが丁度良い。

寒すぎる冬空に綺麗以外の何も感じなかったのも、2つのプレゼンテーションをかかえた憂鬱な朝のせめてもの晴れにありがたみを感じたのも、きっとその人たちのおかげだ。

どんなに余裕がなくても、やりたい事とやるべき事がごちゃごちゃの毎日でも、こんな素敵な人に出会う人生だから好きになれるし、それでいいんだ。それが良いんだ。それが良いなっ。って思える。



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