目線

見上げれば眩しい朝日

ひんやりとした澄んだ空気を吸い込んで

新たな日の始まりに「今日も生まれた」ことを感謝する

見上げればどこまでも続く一面の青空

晴れやかなその青は全ての邪を払うよう

心が清らかになっていく気がして

見上げれば白い雲

ふわふわ流れていくのを眺めながら

ゆっくりとした時間の流れを感じる

見上げれば暗い雲

しとしと降る雨は火照った心を冷ましていく

苦しみや悲しみを優しく洗い流してくれる

見上げれば七色の虹

その極彩色の大きな橋は

人と人との縁を繋いでくれる

見上げれば満天の星

月の明かりは暗闇の不安を払うよう

数多の星は命の尊さと儚さを感じさせる

俯いても見えるのは地面だけ

自然と気持ちも下を向いてしまう

自ら世界を狭めてしまう

これからも見上げよう

上を向いていれば気持ちも上向く

気持ちが上向けば心が丸くなる

心が丸くなれば余裕が生まれる

余裕が生まれれば人に優しくなれる

人に優しくなれれば周りが笑顔になる

今日も夜空を見上げたあと

ゆっくりと眠りにつこう