陽満ちる花言葉に寄せて2023/01/02
1月2日の誕生花は「ロウバイ」、その花言葉(日本)は『慈しみ』『ゆかしさ』です。
ロウバイの名前の由来ですが、陰暦12月に当たる臘月(ろうげつ)に梅の香りの黄色い花を咲かせることに起因するようです。ロウバイは中国原産なのですが、中国の薬学著作である『本草綱目』によると、半透明で鈍い艶(つや)のある花びらがまるで蝋細工のようであり、加えて臘月に咲くことによってこの名前が付いた模様です。
咲く花自体が少ない冬の中、そっと黄色い花を咲かせるロウバイ。控えめで奥ゆかしいその花姿から、花言葉たる「慈しみ」の意が出てきたと思われます。
「慈しみ」の「慈」という文字は、「慈愛」という言葉で使われています。下の者にあふれ出んばかりの愛を以て接する、などの意味である慈愛という言葉自体は病院、介護施設や学校関係でもよく標語として見かけるような気がします。
もし人間が今の地球上で一番の強者たる生き物であるとするならば、その下の階層の生き物や自然に対して、果たして慈愛の念を以て接しているのでしょうか? たとえ強者でなくて、人間が他のものに対してイーブンまたは弱者に当たるとした場合でも慈愛の精神は、決して忘れてはならない、いわば倫理観にも通じるようなものだと思われます。人同士での争いも多々あるいにしえからの人間の営みですが、慈愛から来る他者たる相手への尊重の念をよりしっかりと取り戻せた時、カオスな「人中心」の崩壊ピラミッド生態系から、地に足着いた生き生きとした自然中心の穏やかな生態系・環境が導き出せるのではないでしょうか?
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