名古屋のお雑煮しか知らない私が、初めて他地域のお雑煮を食した話。
今まで、お正月は名古屋のお雑煮を食べてきました。お正月は基本的に家で過ごすのが実家の習わしだったので、母の作った名古屋のお雑煮を食べて過ごしました。夫も私と同じく名古屋生まれ名古屋育ちなので、結婚した時に大きくお雑煮文化が変わることはありませんでした。
なので、名古屋独特のお雑煮しか知らない私。
他地域の具だくさんのお雑煮がメジャーだと知ったのは、大人になってからです。具も味付けも、地域によって全く違いますよね。他の地域のお雑煮とくらべると、名古屋のお雑煮はいたってシンプルです。
お出汁はかつおでとって、しょうゆやお酒で味付けします。具はもち菜(小松菜)とかまぼこのみ。今年はかまぼこを買うのを忘れてしまったので、写真には載っていないけど、いつもの年はかまぼこも入っています。主役のお餅は角餅。煮崩れ防止に焼いてから少しだけ煮込みます。もしかしたら、お餅を焼く焼かないは、家庭によって違いがあるかもしれません。私の実家や夫の実家では、焼いてから煮るのが主流です。新婚当時、お雑煮に大きく差がなくて助かった記憶があります。
見た目は地味だけど、これが我が家のお雑煮です。
自分や夫の家のお雑煮しか知らない私が、今年初めて他地域のお雑煮をいただきました。年末年始の旅先、高山の旅館のお雑煮がこちらです。
もしかしたら高山のお雑煮と言うより、旅館のお雑煮なのかもしれません。でも、他地域のお雑煮を食べる体験が初めての私は、楽しみで仕方ありませんでした。
旅館のお料理らしく、出汁は澄んでいます。
焼いた角餅に、こも豆腐(飛騨地方のおもてなし食材らしい)とわらび、鶏肉、かまぼこ、刻みネギが入っていました。見た目通り、上品な味付け。飲みすぎ食べ過ぎの胃に、優しく染み渡る優しい味です。この味つけ、ステキ。わらびが入っているのが山間地域らしい感じがして、私は好きな味でした。具がいろいろ入っているお雑煮もいいものですね。
初めていただく他地域のお雑煮にテンションが上がり、朝からお酒が進んだのは言うまでもありません。結局お酒か!という声が方々から聞こえてきますね。それでもめげずに、今年もこんな調子で各地のグルメとお酒を楽しむ1年にしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに、我が家の男性陣がお餅大好きなので、お正月だけでなく年中お餅がストックされています。特に夫は、他の食品の賞味期限は気にしないくせに、お餅の賞味期限だけは気にするお餅大好き男なので、お餅管理はお手の物。私としては、お餅消費レシピをゆるく募集したいところですが、お餅をお餅のままで食したい夫からすると邪道らしいです。
お雑煮の味つけより、お餅の消費方法で意見が食い違う夫婦。焼いた餅をニコニコと食す夫を横目で見ながら、私はせっせとお餅レシピを検索します。
何とかお餅アレンジレシピを見つけたい。
私の切なる願いです。