バジルの香りと夏の記憶。生産者さんとの「お互いの顔が見える」お付き合い。
バジルペーストを作りました。
我が家には、お世話になっている農家さんから、月2回の野菜セットが届きます。内容は、その季節に収穫出来た野菜の数々。
野菜に合わせて何を作ろうか、と考えるのも楽しみのひとつになりつつあります。
段ボールを開けると、毎回、ひとつひとつの野菜が丁寧に包まれていて、なんというか、しあわせな空気が、箱の中から溢れています。
その日の野菜セットには、バジルが入っていました。
「バジルペーストを作られるのではないかとおもいますので、多めに入れておきますね。」と、書かれたお手紙が添えられていました。
生産者のHさんは、農繁期などでお忙しいにも関わらず、毎回丁寧な手書きのお手紙を添えてくださいます。
私も折を見て、葉書やメールでお礼や近況をお伝えしています。
そんなやりとりの中から、我が家の暮らしの様子を読み取ってくださり、今回の様に「バジルペーストを作りますよね。」と心を配ってくださるのです。
生産者さんとのやりとりは、自分たちがすることが出来ない「食物を作る」という行為を身近に感じられる事でもあります。
畑にも遊びに来てくださいね、と言っていただけるので、子どもたちも一緒に草取りのお手伝いに伺い、実際に畑から収穫するお手伝いをさせていただいたりしています。
子どもたちも、生産者さんや、届けられるお野菜に親近感を持っています。「また畑に遊びに行きたいな〜!」と野菜が届く度に言っています。
さてさて。
我が家のバジルペーストは、簡単レシピです。
多くのレシピでは、クルミや松の実を使うかと思いますが、苦味があるので、子どもたちにはやや味が強く感じるようです。
我が家で使うのは、
アーモンド、カシューナッツ、ニンニク、オリーブオイル、塩、レモン果汁とバジル。
全部合わせて、フードプロセッサーでブ〜ンとするだけ。オイルが沢山使われているので、比較的傷みにくく、長持ちすると思います。
フードプロセッサーでブ〜ンとしていると、子どもたちが、何処からともなく、集まってきます。
「いい匂い♪」
「バジルペースト?ピザかパスタ食べたい!」
バジルの香りは、夏の香り。
子どもたちの中にも、夏の香りとして記憶に刻まれるのかもしれません。
綺麗な緑色の瓶詰めを眺めながら、生産者さんの顔を思い浮べ、夏の一日が過ぎて行くのでした。