終わってしまったカードゲームの思い出を語る。メダロットオフィシャルカードゲーム編
今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。
メダロットオフィシャルカードゲームとは…
当時ゲームやアニメと人気を博していた架空のロボットホビー「メダロット」を題材にしたカードゲーム。バンダイが2000年頃にカードダスを中心に展開していたが、その期間はおよそ一年と短い。しかしメダロット1からメダロット5までに登場するキャラクターやメダロットが収録されることで、幅広いメダロットファンが楽しめるカードゲームとなっている。
トレーディングカードゲームとしては珍しく、5×3の盤面でカードを将棋のように動かしながら戦っていく戦略シュミレーションゲームのようなルールになっている。この唯一無二のゲーム性とメダロットというコンテンツ力を前に未だファンは多く存在しており、2020年に記念復刻、2022年には新規カードが配布が行われた。
人生初めての10連ガチャ
カードダス系のトレーディングカードゲームはプレイするのが難しい。ルールを手に入れるために、今のように気軽にネットにアクセスすることができなかった時代、おまけのペラ紙を集めて読み解くしかなかった。なので相も変わらずこのカードゲームでも遊べていない。しかし強烈に印象に残っていている記憶がある。それが人生初めての10連ガチャ。いや30連ぐらいしていたのかもしれない。
当時アニメに感化されメダロットにのめり込んでいたスナガガだったが、少し前に買った『メダロット2』に行き詰まっていた。どうしても悪名高いゴッドエンペラー2連戦に勝つことができず、完全に行き詰まっていたのだ。ゲームは行き詰まるわ、アニメは最終回を迎えてしまうはで、行き場のないメダロット欲をもんもんと抱えながら、ある日誕生日を迎えてしまったのだ。
誕生日プレゼントを買ってもらいにデパートへ訪れたスナガガは、メダロットオフィシャルカードゲームのカードダスを見つけたしまった。そこから先はメダロット欲をぶつけるかの如く、祖母からもらったお金を祖母の目の前でカードダスにぶち込んでゆく。同じのばっかりで良いのか?と気味悪がる祖母を尻目に、スナガガの手には《ドークス》《ガンキング》《メイクイーン》などのレアカードが揃ってゆく。当時クワガタバージョン派だったスナガガは、ドークスが手に入ったことにより満足しガチャを回す手を要約止めたのだった。 スマホ普及して、重課金する小学生がしばしば問題視されるが、スマホできる数年前にも10連ガチャで快感を得ていた子どもたちがいるのだから、きっと今の子たちもそれほど問題ないのだと思う。 しかし対戦相手相手のいなかったスナガガは綺麗にスリーブに入れて保存し、そのまま押入れのなかにしまい込むこととなった。
MTG並みの打消合戦を…
スナガガにとってメダロットは意外と特別な存在で、社会人になってメダロット9を遊んでみたり、メダロット5を始めからやり直してみたりなど、度々遊んでいた。ある時ふと思い出して、メダロットオフィシャルカードゲームのルールについて調べてみた。これが意外と子供向けカードゲームとは思えない動きをしていて面白い。
《アリカ》というメダロッターカードがあるのだが、それがコストを支払うことで対戦相手のメダロッターの発動した効果を無効にすることができるのだ。しかもこのゲームにインスタントやトラップカードのようなカードはないので、場に公開された状態で、いつでも打ち消せますよというように《アリカ》を場に置くことになる。
そうなると打ち消されても良い効果から使っていったり、その打消合戦を制するために新たな打消要因である同じ効果を持つカード《バンショウ》を投入したりと、場に見えてるからこその駆け引きが必要となる。
しかしやはり《アリカ》は必須カードだったらしいので、新規の参入障壁上げたり、他のメダロッターで遊びたいプレイヤーにとっては賛否両論のカードだったみたいだ。
じわじわと続いていく
2001年に最終弾を発売してから、メダロット5のプロモーションカードだったり、復刻版の発売だったり、さらにはソーシャルゲームのメダロットSのガチャのおまけに実物のカードをつけたりと、メダロットファンの中では、サービス期間が1年だったとは思えないほどの印象を残したメダロットオフィシャルカードゲーム。もしかするとこれからも新作のゲームシリーズにカードがついていたりするかもしれません。いつか遊びたいと思ったときのために、今のうちにアリカを数枚手に入れておこうと思ったスナガガでした!