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終わってしまったカードゲームの思い出を語る。カードファイト!!ヴァンガード編

  今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。

カードファイト!!ヴァンガードとは…

  2011年から本格的にサービスが開始したブシロードが開発運営しているカードゲームだ。現在もなおシリーズの展開をしているが、10周年であった2021年にユニットが所属しているチーム「クラン」が増えすぎたため、「国家」という枠組みに変更したことにより、デッキ構築のルールが大幅に変更され、システムとしての一つの区切りを迎えた。
  ゲーム性は非常にシンプルで、プレイヤーの分身となるヴァンガードに6点のダメージを先に与えたほうが勝ちというものだ。そのために自身のヴァンガードを成長させたり、仲間を呼び出したりしてゲームを展開していく。特筆すべきは、攻撃するたびに山札の一番上をを公開し、手札に加えていくという点。公開したカードにトリガーという能力が記載されていれば、いろいろな恩恵を受けられるというルールだ。このトリガーによりベテランプレイヤーから初心者まで、攻撃するたびにみな一緒になって一喜一憂するというゲーム体験を得ることができた。
   

黎明期と名言とカードプレイヤー

  ヴァンガードはトレーディングカードゲームの中でもかなり後発の部類となるカードゲームだと思います。当日遊戯王やデュエルマスターズ、マジック:ザ・ギャザリングなどがすでに地位を確立していた状態であったが、そこになんとか食い込もうとメディアへの展開にはかなり力を入れていた。特に漫画へのメディアミックスや主人公のキャラクターデザインなど「遊戯王R」の作者で知られる伊藤彰先生が手がけており、多くのカードゲーマーの注目を集めていた。
   そんな中で放映開始された「カードファイト!!ヴァンガード」は、アニメの面白さもさることながら、カードゲームをプレイ中に使う事のできる数々の名言を生み出した。

   その中でも特にカードショップで耳にすることが多かったのが、「ファイナルターン!!」だ。作中様々なキャラクターが自身の勝ちを確信したときに、ファイナルターン宣言をしていた。現実の大会で行えば、ジャッジキルも見えてくるような文字通りの煽り文句なのだが、ファイナルターンを言い放った時の気持ちよさと、他人には失礼だけど身内には許されるギリギリのラインのその台詞は、10年たった今でも色褪せず、時々耳にするくらいだ。
  他にも「イメージしろ…」や「お前の勝手なイメージを押し付けるな」など、身内ではしゃぐにはギリギリオッケーなラインの名言が多く残っているのは、ブシロードの思惑あってこそなのかもしれない。

サブTCGとして定着したイメージ

  これはスナガガの勝手なイメージだが、ヴァンガードというカードゲームは当時メインで遊ぶと言うよりも、2つ目のTCGとして遊んでいる人が結構多かったと思う。スナガガ自身もマジック:ザ・ギャザリングの合間に、スターター2つを組み合わせて作った「かげろう」デッキで遊んでいたし、他の友人たちも、モンコレの合間や遊戯王の合間にオラクルシンクタンクやバミューダの可愛い女の子を集めてデッキを組んでいた。

ギャラティンさんも強かったよね

   というのも良くも悪くも、ヴァンガードというカードゲームはプレイングに大きな差が出づらかった。さらに黎明期は特に効果を持たないバニラのカードでさえも完全な下位互換となっておらず、ガチガチデッキをくまなくても、それなりに遊ぶことが可能であった。そしてなによりも、トリガーを引くか引かないかという、誰が見てもわかりやすいエキサイティングな瞬間があり、気軽に遊ぶには持っていてこいの新作カードゲームであったとスナガガ感じている。

まだまだ歴史は続く

  とはいえ完全に旧ルールなくなったわけではない。遊べる機会減るだろうが、クランファイトというルールも継続して展開しているようだ。今後新カードとして「かげろう」や「ロイヤルパラディン」という思い出のクランたちが収録されるされることはないと思うと少しさみしいが、現在プレイしていないオヤジがどうこう言うことでもないだろう。

   どうしても古いカードは使えなくなっていくのがトレーディングカードゲームの宿命だ。ただ思い出に浸っていないで、新しいヴァンガードに触れて見るのも楽しいかもしれないと思うスナガガでした。

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