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【大会】別府大分毎日マラソン2025 振り返り
いよいよシーズン本命にして唯一のフルマラソン、別大。
昨年の、そして今の自分との真剣勝負!
前日受付など
いよいよこの日がやってきました。
2/1の昼、前日受けつけのために特急列車で別府にGO!
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小倉から乗客はさらに増えてランナーと旅行客でいっぱいに
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シャトルバスまでの列がながい!(先は折れ曲がっている)
足もとはびしょびしょ。
だがオレはこれを見越してゴアテックスシューズを装備していたッ!!
昨年も雨は降ってたけど、今年はそれより強かった。
実は別府駅からビーコンプラザまで1.3km程度なので歩いたほうが結果的には早かった。まぁ雨の上に登り坂なので迷いどころではあるけど。
歩いて無駄に疲れたくないよ、という雰囲気を醸している人が多くて別大やなってニヤけてしまう。
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到着時は既にコンサート側の入場は完了していた。
かちあったときの雰囲気は見たかったな…
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色で力関係(走力)がわかるシビアな世界
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こちらでは食べ物の引換券が使える
美味しいものがたくさんあるのに相変わらずぜんざいが最も人気、カレーが不人気なのはランナー的にわかるけど食べ物を見るポイントが世間と乖離していてちょっと笑ってしまう。
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普通にウマイ!更にガチな人はかき揚げ捨てちゃうんだろうな…
ブースではスポーツショップの出張店舗もあり、補給食や靴下など購入できる。ジェルは万端なので昨年同様にインナーファクトの下着を買った。
かなり気に入ってたのに、昨年の北アルプス縦走後紛失し悲しかったのでちょうどよい。もちろん翌日履いて走りましたよ。
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ホテルのチェックインまでに時間はあったし、せっかくなので行きたかったところに寄り道するため歩いて駅方面へ。降りだから楽だけど、水が跳ねるからパンツの膝から下はたいへんだ。ゴアテックスであっても上からの浸水には弱いのでレインパンツも持っていけばよかった。
いくつか気になるお店を散策した後は別府から少し離れたホテルにチェックイン、近くのスーパーで夕飯を買ったら後は部屋に引きこもって最終準備を行っていた。別府は昔からの友達が住んでいて、しょっちゅう来るので温泉に入れないのはもったいないという観光客的な目線が良くも悪くも損なわれている。どうせ3月にまた遊びにいくことだし。
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ならば当然スシだッッッ
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楽しそうな顔した人の写真がオールスポーツの広告しか載ってない。
通常のシティマラソンとの視座の差異よ
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とり天マンなので常時ストックしております。
なんといっても粉は替えがきかない!
山芋入りだから小麦粉や片栗粉岳と違っていい感じにサクサクに揚がる
たれは初めて買った。
当日の出走前
夜は眠れてんだか起きてんだかよくわからない、白昼夢のような感じでゆっくりしながら断片的に流れる時間の中、布団内をもぞもぞしていた。遠征した大会前あるあるの現象。カロスは9時間睡眠といってるけどそれはきっとうそだとおもう。
とかくして、いつしか朝はきた。
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食物繊維と油はランナー的にまずいんじゃないか?と思われそうだけど、
キャベツはコメによる血糖値急上昇の緩和、
ブロッコリーはビタミン、
味噌汁のあげはたくさん入っちゃったし味的に美味しいから…である
あげくコメの横のパンはおかわりしてしまう始末
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雨はないが湿度は高い
そして鶴見岳の冠雪を目視で確認。ウワー登りたいよ~~~
朝ごはんを食べた後、8時前に出発。
規定のシャトルバスに乗る。
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バス内の緊張感は相変わらずすごい。カテゴリー4でこれだから、上のカテゴリーはどうなってんだろう。
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この道はスタートからわずかな位置であり、かなり混み合うところでロスは必定
ここから真剣(ガチ)で挑む42kmの戦い
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快適な位置に行きたければ速くなれ、というあまりに明確なメッセージ
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さすがに3回目なので寒さに対する必要装備は理解している。
先日お得に買えた山と道・アルファソックス初出動は山ではないのだ
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テント内でおよそ2時間ほど待機。アプリでマンガ読んだりしてわりとダラダラと過ごしつつ、1時間ごとに計画通り適宜補給を行った。前回は11時にアップを開始したら時間が微妙に足りなかったので10時45分くらいから始動。まずは念入りに動的ストレッチをして、ジョグで体を温めつつ身体の感覚を確かめた。
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向かいの歩道でもそれは同じ
これも本気で挑みたい、と思わせてくれる別大のすばらしいところ
アップ前後にトイレへ。アップ後はだいぶ並んでたけどさすが男子、流れが早い。出走30分前に決めていたサプリを飲んで手荷物を預けたあと、念には念をと再度トイレへ。行ってマジで正解だった。冬の膀胱を信じてはいけない。そればかりは内に秘めて過少申告しないでほしい。
で、準備万端だなと思ったら最後にひとつやらかし。
プレラインナップの位置、間違えた。
カテゴリー1はうみたまご近くだったけど、それ以外はだいぶ遠くのほう。
3回目でやるミスか…?
本当に整列時間ギリギリだったので、キロ3分40秒くらいのスピードで500mくらい走って間に合わせた。そこまで事細かに積み上げた準備はなんだったのか??まぁ体は温まったから…
そして息を切らして並び、まもなくスタートへじわじわ集団大移動。
動きが止まってから数分で号砲が鳴る。
いよいよ真剣勝負の始まりだ。
出走
いつものように先に結果から。タイムは…2:59:02(グロス)
昨年の別大から8分更新。ついに届いた!!
※ちなみにネットタイムはちょうど1分短い 2:58:02
内訳を振り返ってみよう。
スタート-10km
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3900番台のため、スタート位置は後ろから1000番目(前に3000人弱くらい)ということで開始して0〜1km過ぎ地点は激込み。全体的な速度の速い別大でもこれだけは絶対に避けられない。陸連登録ケチるから…
後方は「入りで飛ばさないこと」を意識してるランナーが多く、自分の想定する巡航速度よりは遅い。なので周りに合わせるとベースのロスに加算される形になるため、かなり厳しい展開になることは必定。"秒"を削るレースにおいて"分"の遅れはかなり重い。ここのスピードをどこまで出して差分を縮めるか、その収支バランスについては昨年からかなり考えていた。
結論としては「多少無理してでも合間をぬってどんどん前に出る」これしかない。今回は1kmのタイムがキロ5を下回ったので良かった。
そこからはある程度隙間が増えてくるので、若干飛ばし目に進む。
今回はHRMを装備して心拍のモニタリング精度をあげつつ、数値だけに頼らず感覚的にどうかという点を重要視した。そのため10kmまでは色々な速度帯やピッチ・ストライドの調整を行って感覚のチューニングする区間と捉えていた。
また、8km地点で最初のジェルを使用
昨年同様に8の倍数x4つという割り振りをした。予想タイム、エネルギー消費の経過、摂取後の吸収ラグから逆算すると最適なタイミングはこれしかない、という割り出し方。また使用タイミングの規則が明確なので余計なことを考えずに済むということも大きい。
1つ目は「オレは摂取す」のグレープ味
パラチノース配合なので早いうちに使った方が有効。このように内訳も距離とタイミングで用途を明確にしている。
11km - 20km
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亀川のアップダウンの折り返し登りでも大きく息を乱れさせずに速度をキープ。だけど無理はしない。32kmまでは「死んだふり」
ゆっくりとクルーズしようぜ、と自分に言い聞かせて脱力し息を切らさない範囲で速度をキープする。
16kmでふたつめのジェルを補給
ここではメダリスト(味はアップルだけどそれに意味はない)
メダリストは半固形なので非常に飲みやすく、内容物もシンプルで10-15分後の吸収が見込める。この区間におけるつなぎとして最高だと考えている。
17kmからは別大名物の海岸線バンク
浜風もわずかにあり、地味にきつい道が続く。ペースコントロールが難しい一番しんどい区間かもしれない。やはり巡航速度も上がっておらず、正直この辺で右足の股関節根本に張りがあったのでこれはヤバイか?と感じていた。それでも (OK、オレなら必ずいけるから大丈夫だ) と言い聞かせる。
21km - 30km
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遂に大分市内へ。まだペースは抑える。無理はしない。
この前後でペースメーカーとして安定した走りをする人を見つけて張り付く戦略をとった。風圧シールドのためにも複数人の団体である程度の団子になることが増えている。
24kmで切り札のアミノサウルスエリート03を投入
色々配合されているけど、なんといっても市販ジェル最強レベルのカフェイン量含有(120mg)
1週間抜いてるんだから効かないわけねぇよな、頼むぞ!と一気飲み。前回は32kmで摂ったけど、よく考えるとカフェイン吸収のラグは最低30分あり、かつ最大効用の持続時間は少なく見て1時間あるので24kmで摂った方が絶対に良いと判断した。こいつを30kmの壁にぶつけて駆け上がる。
前回は25km前後から一気に失速したのだけど、今回は30km地点でも脚はあるし心拍もあがらなかったのでこれなら最後まで維持していける!と確信した。
30km - フィニッシュ
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30kmから35kmの直線は体感的にとても長い。右前方のジェイリースタジアムでは祝砲があがり、自分の周りのランナーたちはざわめいた。つまり誰かがゴールしたというわけ。時計を見ると2時間6分。速すぎる…!
※優勝のビンセント・キプチェンバ選手は2時間6分1秒。そしてわずか6秒差でデッドヒートを繰り広げた「青学の若林宏樹選手、2時間6分7秒で初マラソン日本最高&学生新記録の快挙」とのことで、スタジアムはすごいことになっていたようだ。
さておきそんなことはつゆ知らず、自分のレースは続く。スタジアムを横目に進む。先行し折り返す人たちはずっと先に進んでいる。2つのアップダウンでも呼吸を細かに確かめつつペースはできるだけ保持。
32kmでは最後のジェル、メダリスト2つめを投入。残り時間的にシンプルに吸収の早いコレが最適解と判断した。
さすがに35kmからはこれまでのペースでも息が上がりやすくなってくる。
感覚的に7kmは難しい、と判断したので37kmまではギリギリラインで耐えろ、そこからが勝負だ、とペース保持を選択
いよいよ37km
5kmならいける!ここまでは心拍173を超えないようにしていたけど、もう迷わず息を切らせて加速した。ここまでペースはバラバラであったけど、ここから加速するためにすべてを設計した。なにも考えず、ただただ走れ!!
残り1kmを切りついにスタジアム沿いの河川敷となりの最後の道へ。息はあがってるけど絶対に減速はしない!いやむしろスタジアムに入ってからは更に加速!きつい!!だけど、最後の一歩まで惜しまずいくしかないんだよ!!!これが我が流儀ッ!!!!
そしてフィニッシュ!!
手元の時計も、ゴール横の時計も確かに2時間台のギリギリを指していた!
正直もうちょい早く着くつもりだったのに、結果を見るとハラハラする内容であった。いつもいつもギリギリで帳尻だけは合わせているシーズンだった。だけどそれでいいのだ。
ゴール直後はふらついて係の方にキャッチしてもらった。助かります。
しっかり最後まで、今の自分が出せるものはすべて出し切れたよ。
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やはりスタートのロス1分が重すぎる
各種データ
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心拍はちょい高いけど、これならいけるんだなという事例
これまでは心拍を最重要視してたけど巡航速度も合わせて考えてみよう
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前回と違って最後まで全く落ちてない
平均128はそこまで高いわけではないけど、
自分に合うのはストライド走法だなと。
これは伸ばしていきたい
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所感
初めてのマラソン、福岡マラソンを6時間半かけて完走してから8年。亀の歩みでようやくここまで届いた!!!
当初ゴールと思っていたこの地点は想像よりずっと遠かった。こんなに時間かからずサクっと到達する人はたくさんいるし、自分より速い人なんてざらにいる。特に別大では絶対的に大したタイムじゃないのは承知しているけど、それでもここまでの自分なりの取り組みと「後半で巻き返して最後の瞬間まで手抜きはしない」スタイルを実践できたことは本当に納得と満足がある。
マラソンの記録は個々人が相対的に捉えることで数値以上の価値をもつというのが自分の考え。だからサブ〇〇、はわかりやすい目安になるし実行の難しさから目標にされやすいけど実際は割とどうでもいいことなんです。大切なのはそこにいたるまでの過程。人によってバックグラウンド、確保できる時間や環境が大きく異なり条件の差が大きい市民ランナーは特にそう。
その中でシリアスな雰囲気の中、真剣勝負ができる別大はやはり特別な大会でありここで全力を出すために一定期間でもほかのすべてより最優先にする価値は充分だな、と改めて思った。
とにかくこれで今シーズンのロードレースは終了。
これでやっとこさ山に帰ることができます。
バックトゥザマウンテン!!!ヤッタネ~~~!!!
カテゴリー3になったから別大参加可能確率はかなり高くなったわけだし、来年のためにも今年は陸連登録して、ついでにフルマラソンもしっかり出ようかな。
これまでゴールと思っていた地点は昨日から新しいスタートに成ったから。
余談:完走後
レース後は自分に甘々でGO!
ラン仲間とわかれ、帰りのバスまでの間しばし散策。
今回は余力充分!
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存在を昨年知って初めて来た!
大分のシーンの中核なのかな、と思えるすごくいい感じのお店。
お安くなっていたのでご祝儀山ウェア!!
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???と思ったけど、理由は
「大分が九州7県の中で最も東に位置しているため、一番最初に朝日が昇るから」
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糖質と脂質の暴
こんなの常飲したらそりゃ不健康なりますわ