ささやかな写真を一生撮り続けたい。
Xで写真の毎日投稿を始めてから今日で半年が経ちました。飽き性の私が半年も続けられるなんて奇跡的です。それはやっぱり、日々たくさんの方に見て頂いていることが大きなモチベーションになっています。
見知らぬ誰かの感性になにかしら引っかかって、いいねを押してくれる人が毎日何百人もいる。ありがたさと同時に、なぜこんなに見て貰えるのだろう、という疑問は初期から付き纏っています。
なので、半年記念に?見て貰える理由を4つ考えてみました。(読み終わった後に全くの見当違いだったら誰か教えてほしい…。)
ちょっといつもより長くなってしまったので、暇な時にさらりと読んで貰えれば嬉しいです。
1.被写体が明確
私の写真は被写体との距離が近いものが多いです。そして手持ちのレンズは40-85mmなので、広角レンズを持っていません。遠景を撮る際は大きく空が入っていたり、海だったり、シンプルなものが多いです。
ほとんどの人がSNSをスマホで見ていると想定すると、距離が近く被写体が明確なことは見る側にとって何を写したかったのかの意図がわかりやすく、目に留まりやすいのかなと感じています。
2.撮影技術が高くない
私は日の丸構図が大好きです。撮ってる写真の9割以上は日の丸構図な気がします。そして目線の高さで撮るのが好きです。つまりただ立って自分の目線で気になったものを比較的近くで撮ってるだけ。文字にするとカメラを始めたての人が撮るレベルですよね。最大限良く言えば、素直でまっすぐな写真だとも言えるかもしれません。
写真の技術として上手いものを残すより、飾らずに、自分の視界通りに撮りたいのです。だってふと気になるものがあった時、それは大抵視線の真ん中にあるじゃないですか。それが残せれば、それでいいのです。
どうやらSNSという媒体は作家性の強い一癖も二癖もあるものよりも、単純明快な方が誰にでもわかりやすく好まれやすいようです。単純な写真ばかり撮っていることが功を奏して親しみやすさに繋がっているのかと思います。
3.好きな物しか撮らない
以前のnoteでも触れたのですが、かわいいから撮ろう、というモチベーションで大体撮っています。かわいいものが好きです。お花や猫のように被写体自体がかわいさ100%のものを撮りたい時もあれば、トップ画のゴミ捨て場のネットのように、存在自体がかわいいということではなく写真的にかわいい絵に収まりそう、という判断基準の時もあります。
逆にいえばかわいくない(好きじゃない)と判断したものはあまり写真に入れたくない。好きな色、好きな形、好きな距離、好きなもの以外は排除したい傾向にあります。視点として面白いと思っても、好きじゃない色が入っていたらほとんどの場合撮りません。そうやってかわいいを選び抜いて撮るからどんどんシンプルになってしまう傾向が…。
そしてアンティークのようなくすんだ色が好きなので、現像時に大きく反映されています。そのくすみがいい感じにかわいさを中和してくれて、かわいくなりすぎずに心地よいと感じてくれている方が多い気がします。
4.他愛もない写真をラッピングするのが好き
これが一番大きく占める、自分の得意分野でもあり、Xで受け入れて貰えている理由ではないかと思っています。
私は日頃、家から1歩出たら撮れるようなささやかな写真ばかり撮っています。コンクリートの隙間から出る雑草や、古い住宅のお庭からはみ出す緑、壁に当たる木漏れ日など、多分誰しも日々の生活の中で視界の片隅に入っているような、でも全く気にしないような、ありふれたものばかり。しかも先程書いたような単純な技術で。
そんな誰も気にも留めない風景の中で、きらりと光る砂粒を自分の力で見つけることは撮影時の何よりも楽しいことです。
近年では公園で自然を撮るのも好きだし、時折動物園や水族館のような施設で撮ったり、ビルが並ぶ大都会に撮りに行きたくなる日もあるけど、基本的には何も考えず住宅街を練り歩いて撮ることが落ち着くし、楽しいです。
そんなささやかな写真たちを、丁寧に皺を伸ばして、たたんで、綺麗な色の包装紙を掛けて、艶やかに光るリボンを巻いて。まるで特別なプレゼントのように見せることが人よりちょっとだけ得意なのかもしれない。
ラッピング内容は、撮影時に露出や絞りで工夫をしてみたり、光の時間を読んで出かけてみたり、魅力を増すように現像してみたり、面白い組み方を考えてみたり、インパクトのある表示形式にするなど…1つ1つはありきたりですが、様々な要素を写真ごとに組み合わせる結果なんだかいいねと思って貰えてるんじゃないかと。
特に現像は大好きな分野です。自分の写真を解体して、好きな色や雰囲気に再構築するのが図工みたいで楽しい。撮影技術は上がらないけど、代わりに自分好みに仕上げる現像技術は年々上がってきている気がします。
この写真は色を思い切り入れたら面白いな、この写真はふわっとさせて白昼夢みたいな雰囲気にしたらどうだろう、と写真ごとに考えるのが10代の頃からとにかく楽しくてずっと好きです。
Xのコメントでも、色が好きだと言って貰えることが多くとても嬉しいです。人によっては現像より写真自体を見てくれ!現像は本質ではない!って思う人もいるかもだけど、わたしは現像を大事にしてるのでどちらを褒めて貰っても同じくらい嬉しいな。
そうやって色んなことを考えて、他愛もない写真たちを宝物のように扱うのが、昔から一貫して楽しいのです。これがたまたま現代のSNSにマッチして、日々いいねを押して頂いているのかなと思っています。
さて、長くなりましたが以上がXで多くの方に写真を受け入れてもらっている理由の推測です。
普段全く自己分析などしないですが、してみると楽しいものですね…!
SNSは流行りものですから、来年にはすっかり見向きもされなくなっているかもしれません。今たまたま面白いと思われてるだけかもしれない。それでも私は変わらず、この先もそんな写真たちを撮り続け、愛で続けるのでしょう。
幸いにもまだ写真の投稿に飽きていないので、ぜひ引き続き見ていただけると嬉しいです。noteも停滞気味だったので、週1を目指して書きたいな。
それではまた。