母を想う
母の命日。
もう2年も経つのか……
母のことを思い出すことも、少なくなっていた。
それは、自然なことだけれど、
どこか自分が薄情な人間のようにも感じて、
そんな気持ちが心に霞んだ。
日々を何の心配もなく、
母のことを忘れるくらいに、
平穏無事に、日々に満足して過ごす。
それは、母へ
心配させるようなことをしていないという、
親孝行というものではないかと、
ポジティブに捉え直す。
母のことを想うと、母の笑顔や良い思い出が、
まず先に、思い出されるけど、
そればかりではなかったから、
母の嫌な面影も影のように浮かんでくる。
母のことを思い出して、ふわりと
風のように感じる程度が、なんとなく程良い。
母の笑顔や良い面を浮かばせて、
シャボン玉のように、
ふわり飛ばして、パチンと消える。
それがほどよい。
昨年は、想いを寄せていたけど、
今は、想いを寄せるより、
ふと、浮かばせては、すぅと萎ませる。
そういう寄せ方のよう。
また、三姉妹がそろった時に、
たくさん母の話をしたらいい♡
私たち三姉妹の心には、
いつまでも、母のいろいろな姿が残っている。
私の娘、次女からもらった手紙の一部。
“お母さんの娘でよかった“ なんて、
私は母に思ったことはあっただろうか……
お母さんの娘であることが、どこか不幸に感じていた時間が長い。
だけど、
楽しいことも、嬉しいことも、悲しいことも、うざいことも、
お母さんからもらえた気がする、というのは、
私も同じかもしれない。
たくさんの気持ち味わうことができたと思う。
お母さんでよかった、
そうはあまり思えてこなかったけど、
その裏にある思いは、
お母さんにたくさん甘えたかった。
子どもでいさせてもらいたかった。
その気持ちが強くあるから……
報われなかった私の想いは
母へ愛情を求めていた想い
母へ向けた想いは強くあったことに変わりはない。
2年の月日の中で
母を想う……
・・お読みいただきありがとうございます・・
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