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#由き良き

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海と山の間にある町にふわっと移住してみたら、見えてきたのは自分だったりしたっていうはなし、
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2018年6月の記事一覧

青に近いむらさきと、

咲きはじめみどりに近い白だった。 3日くらいで青かむらさきだとわかって、 赤やピンクではないことが判明した。 夕方の小雨はやっぱり似合っているように見える。 一週間くらいで、はっきりと青だとわかった。 でもその隣は青に近いむらさきみたいだった。 それまでは緑の大きな葉っぱばかりが目立っていたのに、 青と青に近いむらさきが増えると、 不思議と緑の葉っぱは脇役にまわったみたいだった。 それはもしかすると私のエゴかもしれないから、 明日は緑に注目して、その前を通りすぎ過ぎようと思

ゴールテープ

職場までの坂道をいつも通り自転車でくだっていたら、 クラクションを鳴らされた。この間も鳴らされて、 確かにあの日は水たまりをよけて車道にに寄ってしまったから、 申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど、 今日はそれも気を付けていたのに、、、と思った瞬間、 乗っていたのは漁協でお世話になっているお父さんだった。 クラクションは鳴らされたのではくて、 鳴らしてもらったんだった。 別に何せず通過してくれても良かったのに、 精神的にあまり元気ではない今のあたしには暖かすぎるこころ配り

暫定1位

一昨日漁協でしめたばかりのアジをもらった。 昨日、同じ漁協でしめたばかりのアジをまたもらった。 アジさばきを職場から宿題として出されて、 挑むまで思う存分気合を入れて、 一昨日は1時間ちかく時間をかけて3枚におろすことに成功した。 成功というより達成といった方がいいのかもしれない。 昨日はそれにプラスして漁協のお母さんに 美味しい食べ方を教えてもらった。 味付けも調理方法もいたってシンプルかつ簡単なのにも関わらず、 美味しいで表現するには足りないほど美味しかった。 独り

うめぼしがとてもおいしかった

あさいちスケジュールを確認しながらうめぼしの話をしていたら、 職場のお姉さんが「うめぼしいる?」と声をかけてくださった。 「はい、食べます!」 と返事をすると帰り際にはお手製のうめぼしを かわいい袋に入れて持たせてくれた。 休み時間にお菓子を持ってきてくれたり、 道をあるいているとお茶をもらったり、 いつも貰ってばかりで感謝しかなく あたしにできることは何だろうかと プレッシャーになったりするタイミングがないわけではないのだけれど、 それもまた糧にしようと思ったりもして

目前に突如映画のワンシーンが飛び込んでくる

漁協のお父さんに連れられて、 組合所の隣にある思ったよりも急な階段を登りきると、 シャンとしているというよりは凛としてるお社がたたずんでいて、 中をのぞくと疲労度と無駄な感情がすーっと風にもっていかれる気がした。 南国の木が生い茂っているとお父さんは教えてくれて、 海の上の山道は、クーラーの要らない 天然のお涼みスポットらしく冷えた麦茶なんかがあったらきっと、 頭の中の整理もちゃちゃっとできちゃうんじゃないかなーなんて。 とか考えているとこの間流行った映画のワンシーンが

嫌いなものリスト

駐輪場の横にこの町では大きめな川があって、 大雨のせいか今日は水かさが多いなと感じていたら、 午前中の外回りを終えて駐車場の車を置くころには完全にひいていた。 この町の大先輩はこの時間帯は魚が釣れないと教えてくれた。 満ち引きの時間帯で釣れる釣れないがあるなんて知らないし、 やっぱりそんな話題は街で電車に乗っていると出てこない話だ。 そんな釣りずきな先輩が周りに多いと ジッと魚を待っている釣り嫌いなあたしでも興味をもちだしてしまう。 お昼からは散々甘夏について考えていたり