都築響一編「捨てられないTシャツ」を読んで思うこと
初めてTシャツを買ったのは、いつだったか。
確か、沖縄に旅行に行った時に、THUNDERBIRDSのTシャツを見付けて買ったのが、私の初めてのTシャツだった気がする。
結構気に入って着ていて、大事にしていたので、未だに持っていて、たまに着ています(笑
他の服にも、服にまつわる思い出は必ずあると思うのですが、何故かTシャツにはその時の思い出をいつまでも憶えていたり、色濃く思い出したりする。
THUNDERBIRDSのTシャツも、確かサイズが無くて、那覇のTシャツ屋さんでサイズを探しまくっていて、店員さんに
「お客さん、内地で探した方が早いし良いのでは…」
と言われながらも、探していた気が(笑
このTシャツ、多分渋谷や上野で見ていたら、欲しいと思わなかったと思うんですよね。
旅先の沖縄だったからこそ、欲しかった。
旅先での浮かれ気分だったからこそ、旅の楽しい思い出として、欲しかったんですよね。
と、たかがTシャツと言われたりもするけれど、たかがTシャツにも、凄い人間ドラマがあるんだなと気付かせてくれたのが、この本。
てっきり、このTシャツはどこそこのメーカーので、何年に発売されてと言う、カタログ的な本なのかと思っていたら、どうしても捨てられない、思い出が詰まったTシャツを熱く語っている、Tシャツの持ち主さん達の人生が詰まった本でした。
読んでいて思ったのは、小さな頃に風変わり大人から影響受けて、その後の人生にも影響受けてる人達が結構いて、読んでいてめちゃくちゃ面白い。
思えば、小さな頃に影響受けた大人って、ちょっと風変わりな大人が多かったり。
小さな頃に接する大人となると、親戚や学校の先生達ですが、必ず親戚一同の中にも、学校の先生達の中にも、風変わりな人が1人や2人はいたりってありましたよね。
学校の先生から、パンクやメタルの音楽アーティストや曲を教えてもらって、一緒に音楽談議したり、少女漫画好きな先生と少女漫画の話をしたりとか。
今の学校には、こんな空気は無いのかな。
Tシャツに詰まった、沢山の人達の人生エピソードが満載のこの本、とても良かったですね。
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