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shimanoayako
しあわせガレット 中島久枝 読書感想
詩葉の派遣契約終了日、帰り道に見付けたお店はガレットとクレープの店だった
ふらっとお店に入り注文すると美味しいガレット
シェア禁止のお店は多鶴一人で切り盛りしている
求人の貼り紙を見て、詩葉はここで働かせてくださいと言った
読んだ後でガレットが食べたくなる
食材にも拘りがあって美味しそう
連作短編で、お店に来た人のお話と同時に詩葉サイドの話も進んでいく
美味しいガレットに癒される、だけでなくなかなか現実的な厳しい部分もある
夢を諦めたり、もう一度と考えていた縁が結ばれなかったり。
それでも後悔をせず前を向いて行く人達なので読後感はすっきり
「どっちが正しいとか、合理的だとか、そういうことじゃないの。
理由なんていらない。自分はこうしたい。それだけでいいの。みんな、人それぞれ。自分らしく生きていいのよ」
多鶴さんのさっぱりとした性格もいい
寄り添うようなほんわかな店主じゃなく、ぴりっとした感じの店主は新鮮
詩葉のもどかしい性格も少しずつ変わっていくのもいい
続編希望