キラー・オブ・ザ・フラワームーン 映画感想 どうにかしてお金を奪おうとする人達
1920年代 オセージ族は石油により富を得ていた
しかし次々とオセージ族が殺されていく
アーネストは戦争帰りの青年 叔父を頼って仕事の世話をして貰う為にオクラホマ州にやって来た
そこでオセージ族のモリーと知り合う
モリーの一族は石油の相続権を持っている 叔父のヘイルからいずれモリーが一人全部を相続すると告げられた
3時間越え
とんでもない長さだけれど、この長さでないと全て説明しきれないでしょう
面白かった でもこの長さで気軽には勧め辛い
ただ観て良かったなと思う
キングと呼ばせているヘイル(デ・ニーロ)の存在感が恐ろしい
先住民はオクラホマに住めと追いやられ、そこで平和に暮らしていけると思ったら石油が噴出したことによって悪い連中が入り込んで来た
まさに悪夢みたいな時代
後見人という制度を立て、さらに殺したり、婚姻によって相続を乗っ取っていく
滅茶苦茶としかいいようのないやり方に、3時間ずっとぞっとさせられる
白人が支配する、のではない
一部の特権階級の連中が人を人とも思わないやり方を続けている
実際白人の中でも捨て駒のように使われている人達もいて、セージ族の命は軽いと言われているけど、この下っ端の人らも同じくらい軽いじゃないかと思って観ていた
そして結局これらの悪事を止めたのも連邦捜査局の白人たちというのも、全員が悪人なわけでないという象徴
ただキングのやり方は極悪過ぎてもうお前いい加減にしろとしか思えない
ディカプリオ演じるアーネストは家族を愛しているけれど、叔父の支配からは結局抜けられずに(ある意味マインドコントロールされている)、不誠実としか見えない
奥さんも気付いていても、もう頼れる人がアーネストしかいないからわかっていても離れられなかったのだろうが、やっと最後に見切ってくれてちょっとだけスカッとした
でも結局あいつ長生きしたのかよと思うとムカムカする
しかしこの作品、ディカプリオが自ら捜査官役をやるはずだったけど、それだと焦点が違うものになると変更になったという記事を読み、それで大成功だなと思った
オイルマネーに取りつかれた男としても作品、ゼアウィルビーブラッドを観た時に石油・権力・お金って怖いなと思ったが、あの作品で強引なやり方はしていたが、神父に振り回されたりもしていたからまだ優しい描き方だったんだなーと見方が変わった