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ボーはおそれている 映画感想 ずっと見せられる悪夢
母の訃報を聞いて、ボーは実家へ帰省しようとする
しかし様々なハプニングに巻き込まれて、葬儀が遅れに遅れる
ボーは無事にたどり着けるのか?
はちゃめちゃ帰省劇
ミッドサマーで有名なアリ・アスター監督の最新作
個人的にはヘレディタリー継承が好き
ずっと悪夢を見せられている展開が続いて、長いなとは思う
途中、寝そうになった部分もある
しかし不思議と何度も考えてしまう
序盤の治安悪い街とか、怪しげな一家とか、森の中のエピソードとか、
どこまでが夢?どこまでが薬の影響?
曖昧で答えが見付からないものを見せられている
それでいて終盤の畳み掛け
6才のボクが、大人になるまで。を思い出した。
一人で大人になったような顏しやがって、と母が言う場面
母親はずっと無償の愛を注ぎ続けている
それに応えることはなく一人の人間だからと去って行く子供
6才のボクのホラーバージョンかと思ったよ
ネタバレ含む
結局ほぼ母の手の上だったボー
ADHDのボーは決断が出来ない人だと気付けなかったのだろうか
そこから考えたのだけれど、監督は母親は完璧でない 無償の愛とか言っているけど見返りがほしい人間だもの自分の望まない行動をとったらムカつく思い通りになれ
という強烈な叫びを聞かされた気持ちになった
ボーの母親はあかんラインは超えているが、母を神聖化するな、母は完璧ではない、母も人間だ、いつも母が受け入れてくれると思うな
母性に対して何故かあって当たり前と考えている人へのカウンターパンチになる作品として受け止めた
だからといって子供を支配していいとは思わないけどね