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あなたにオススメの 本谷有希子 読書感想
近未来の話と、性格のよくない夫の話の二本立て
近未来の話はディストピアのように子供が等質に育つのが優秀とされている世界観。
機器を体内に埋め込むのも普通。
AIはええ愛と呼ばれて、これらのコンテンツを消費しない人の方がオフライン依存症とされる。
今のネット依存症と呼ばれるのと逆。
その中で主人公が観察しているこぴくんママはこんな世の中本当に良いかどうか、子供(こぴくん)の持つ自主性とか個性を大切にするが。
世の中が等質化されている中、個性とか持っていても結局生き辛くなるだけとなってしまう。
今、自分の考え方とか、自分らしくとか、そんな選択がある世の中は苦しいのか、それとも幸せなのか。
しかし子供の名前とか(最後にはアプリで決めた母親が出て来る)組の名前とか、とんでも無さ過ぎて怖かった
マイイベントは自分はちゃんと考えて生きているから、他の人は何も考えていない、と口に出して触れ回っている主人公の父親が予想通り最後に酷い目に合う話。
本当に賢い人って口には出さないもんだなとよくわかる。
この主人公なんなんだというのを引っ張って、最後にやっぱりなと思わせる。悪いことは口にするべきじゃないね。ただ反感を買うだけだもの。