演劇×形而上学vol.4
To mourn a mischief that is past and gone is the next way to draw new mischief on.
過ぎた不幸を嘆くは、新しき不幸を招く近道なり
人生において、あれ、このパターンまたやってきてる?
というようなことはありませんか?
どこにいってもいじめられる
パートナーシップがいつもうまくいかない
肝心な時に体調を崩す
いつもお金の問題が起きる
など、人によってさまざまな人生のパターンを繰り返してしまうことがあります。
これは何故なのでしょうか。
ヘルメスの7つの原理の1つ、
「マインドの原理」によれば、
マインドが全ての現実世界を創り出すとされています。
思考が現実化する
なんて言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
思考は脳を使って考えますが、
マインドは自分自身のこの脳の活動に限らない全てのエネルギーを指します
例えば子供の頃いじめられていた
という経験がある人は、
「自分はいつもいじめられる」というマインド設定になっており、
それが現実化し、
「いつもいじめられる」パターンが繰り返してしまうのです。
オセローのお話は、
上官であるオセローを嫌うイアーゴが、
オセローの妻が浮気しているというウソを告げ、
それを信じたオセローは愛する妻を殺してしまいます。
つまり思い込みがもたらした悲劇。
オセローの中に、 「自分は愛する人に裏切られる」という思い込みが存在し、 愛するパートナーを信じ切ることが出来なかったのかもしれません。
自分の思い込みが人生を悲劇にも喜劇にもする。形而上学を学んだシェイクスピアだからこそ紡ぎ出せたセリフなのではないでしょうか。