風の吹いた夜が明けて...
朝の散歩をしばらく続けています。
最初は、東へ、西へ、北へ、南へと考えられるだけのコースを日々取っ替え引っ替えして歩いていましたが、段々とお決まりのコースというか、お気に入りのコースに絞られてきました。
それでも、素早く目覚めた日、布団とやたらと仲良しだった日、コーヒーカップに引き留められた日によって、決まったコースを本筋として、若干の微調整をしてオカズ的に脇道が違うような感じに最近はなってきました。
先日、雨、風が強かった夜の翌日の散歩から、細い路地裏での画像から。
細い路地で見上げたら、電線に「上手にはさまって」いる傘がありました。
朝も少しは風があったので、揺れていましたが、絶妙のバランスで落ちません。よくもこんなバランスを保っているものだなぁと思い、しばらく見ていましたが、そのままでした。どうしたかなぁ、明日の朝、見てみます。
次はその先の道路を二つ渡って入り込んだ、路地です。先に、この日のしばらく前に、あ、ここに「この木」があったんだ、と気がついた別の日の画像から。
かなり早い時間に通ったら、一面が銀杏の落ち葉で、割合、良く通る道でしたが、今まで、そこに銀杏の木があることを知りませんでした。
「普段、何も見ちゃあいないんだなぁ;」とつぶやいていましたが、理由がこの風が吹いた夜の翌朝でわかりました。
もう掃き清められてました。
そう、都会の落ち葉たちは、土に還れないのですよね、何となく不憫に思った瞬間でした、それ以外にしょうがないと知りつつ。下手に焚き火もできないのでしょうし。焚き火で焼きイモを焼きたいなぁ、って所まで、妄想が拡がってましたが
もう少し歩いて、私の散歩ゴールの寸前にこれが…..
風で倒れたコーン、ではなくて、その手前の袋に入れられたマフラーです。
どなたかの肩口から滑り落ちたのか、荷物にかけていて落としてしまったのか、このマフラー。それをここの近所の人が見つけて、汚れないように袋に入れて、このポールにかけて置いてくれたのだと思います。
雨がふり、風が吹いた夜が明けて、いつも歩く散歩の中ではハイライトの少ない、地味な細い路地裏にしては、情緒豊かな散歩でした。