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第八章 秘密 3<side カオル> 「カオル、いるの?」 トモの声がして、同時にリビング…
第八章 秘密 2 <sideカオル> 僕は、イライラしながら、ある人物を待っていた。 ここ…
第八章 秘密 1 <stdeトモ> 「はあ……」 カオルを見送って玄関のカギを閉めると、俺…
第七章 その先にあるもの 3 <sideカオル> これはデートの誘いなのか? 「了解」と打…
第七章 その先にあるもの 2 <sideカオル> 「たーだいま……」 僕が家に帰ると、トモが…
第七章 その先にあるもの 1 <side カオル> 四月になり、僕たちは高校二年生になった…
第六章 デイ・ドリーム2 <side カオル> トモの腕が、僕の背中をぎゅっと抱いた。 悪い夢を見てうなされて、何かに怯えるトモを僕は抱きしめ返してあげるべきだったのかもしれない。彼がきっと、そう望んでいたように。 それは本当によくわかっていたけれど、でもそうしてしまったら自分は引き返せなくなることもわかっていた。トモは癒しや救いを求めているのに、僕はあっさりとその信頼を裏切ってしまうだろう。僕は傷ついていた。そして、苛立っていた。触れることも、キスすることも一瞬で