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アルゼンチンはカウンセリングが身近なのです

アルゼンチン は世界で最も心理士・精神科医が多い国と呼ばれている。10万人に100人の割合で心理士・精神科医がいるそうだ。先進国が24−45人/ 10万人らしいので確かに多い。特に問題を抱えていなくても、カウンセリングに行くのが普通になっているみたいだ。もちろん『行くのが普通属性』と、『行かない属性』がいるけれど、わたしのアルゼンチン人の友達にも定期的に通っている人が何人かいる。何をするの?と聞いてみたら、「リラックスして話をして、気持ちを整理する。わたしにはとてもイイ感じなの。」みたいなことを言っていた。

「試してみた」という日本人の友達によると、「何をしてくれるわけでもないカウンセリングにお金を払う気がしれない。」ということだった。
一般にアルゼンチン人はよく喋る。そして人の話を全然聞かない。だから数人集まると、被せて被せて、結局誰が何を話しているのか分からなくなる。そんなこの国では自分の話をじっくり聞いてもらうのに、お金を払う必要があるんだよ。そんな結論に友達と行き着いた。真相は謎だけれど。

わたしはカウンセリングセッションはしないけれど、ヒーリングセッションに来たお客さんの状態を聞くことはもちろんする。ただアルゼンチン人の場合、話し出すと果てしなく長くて、「あちらへどうぞ」がいつまでたっても言えないという事を初期に学んでから、横たわってもらってから話を聞くようにしている。うつ伏せの状態で、オーラ浄化しながら「どうしましたか?」の問いへの返答は、簡潔に終わる。

ヒーリングの後はわたしが受け取ったそれぞれのチャクラの状態や、どんな風に改善したかなどを説明するので、何か思い当たることがある人は、その原因について話してくれたりするけれど、そこから話が長くなる人はまずいない。セッション中に感じたことや、体験したことを、興奮気味に話してくれる人もいるけれど、それでも果てしなくはならない。ゆったりリラックスした後は、喋ることで何かを発散する必要がないのかもしれない。

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日本人の場合は事情が変わる。大抵の日本人はなかなか本音が出てこないし、特に初対面の場合は緊張が解けるのに時間がかかるので、いきなり施術に入ることはほとんどない。そのまま横たわってもらっても、いつまでも体に力が入っていて少しもリラックス出来ない結果になってしまう。少し雑談をして、心を開いてもらってから本題に入っていく。

こうしてみると、日本の方がよっぽどカウンセリング大国になっても良さそうに思う。表に出さない心の疲れは、アルゼンチンより深刻かもしれないのに、カウンセリングがメジャーになれないのは、そこに何か偏見があるからかな?
もっとみんなが、もっと気軽にカウンセリングでもヒーリングでも受けてくれるようになるといい。

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Sumiko K @アルゼンチン⇔北海道
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