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辛い発達障害児育児 選択肢は無限にあることを忘れないでほしい

私はADHD息子が入学した1校目の小学校が大嫌いです。
ひどい目に遭いましたが、マレーシア留学のきっかけになったと考えるようにしています。

正直、あの頃の息子は二次障害を拗らせていたし、私も心を病んでいたと思います。
そして、ストレス過多で元から広くもなかった視野が狭まり、抜け道のない迷子状態に陥っていました。

しかし、「逃げるは恥だが役に立つ」の言葉通り、耐えれば成長できるとは限りません。
思いっきり逃げ出してしまえば良いんです!

今回は、辛い状況から逃げ道がないように感じてしまっている保護者様に向けて、「そんなところ逃げ出してしまえ!」という気持ちと選択肢をまとめました。

※有料部分は後半の一部なので、無料で大半の文章を読めます。

鬱状態になると人は選択肢が狭まるもの

我慢するしかない・解決策なんてない・・そう追い込まれてしまうことってありませんか?

大きな問題やストレスに直面して鬱状態またはそれに近い状態になると、人間の視野は狭まり、普段通りの判断ができなくなります。
また、何事も悲観的に捉えてしまいやすくなるんです。

だから、私が陥っていた状態は一般的な話だと言えるみたいですね。

発達障害児の問題行動により親子でストレスを感じると、本来子どもを導くべき親の視野も狭まり他の選択ができなくなってしまうというわけです。

ストレスは発達障害児の問題行動を悪化させる

発達障害児の問題行動はストレスにより悪化します。
さらに強いストレスは本人の自尊心を大幅に下げ、自傷行為を含む二次障害の原因にもなります。

私は二次障害は発達障害の特性よりも厄介だと考えます。
工夫でなんとかなるとか、そういうものではないからね・・。

つまり、合わない環境にいてストレスが強くなる→発達障害児の問題行動が悪化する→親のストレスも増える→さらに視野が狭くなる→家族の状況を変えられない
という悪循環に陥ってしまうわけです。

選択肢は山ほどある!環境を変えたら何かが変わる可能性あり!

うちはお金持ちじゃないもん・・私立に行けないってことは学区内の公立に行くしかないんでしょ・・
田舎住まいだもんフリースクールなんて近くにないし、どの学校の先生も同じようなもんでしょ・・

そんなふうに考えていた私は、堂々巡りの迷子状態でした。

それでも息子の問題行動と二次障害が悪化する中で、「学校を辞めて息子と二人で誰もいない場所で自給自足で暮らそうか」・・と考えるようになりました。

そう思ってからは、急に選択肢が増やせるようになったんです。
将来とか普通とか、考えている場合じゃなくなったわけですね。

学校なんて変えてしまえば良い・お金が足りないなら私が稼げば良い・・・そのうちすぐに「何なら日本にこだわる必要もないんじゃないか」と思い始め、教育移住計画をスタートした感じです。

文章にするとポジティブな感じだけど、もちろん振り切りまで辿り着くまでに長い時間がかかってますよ。

環境調整はプロの目線で見ても有効な取り組み

当時発達障害児育児の知識が不足していた私は「こんな学校に子どもを預けられるか!逃げるが勝ちだ!」と思っていたけれど、この行動は『環境調整』に該当します。

環境調整とは本来、発達障害児が感じるストレスを減らす工夫のことを指しいます。
音に過敏な子がイヤーマフを活用する・文字を書くのが苦手な子がデバイスを活用する・・などが代表的な環境調整の例です。
でもね、その工夫のための理解を得られない環境なんて変えた方が良いと思うんですよ。

環境調整が難しい環境から逃げ出す方法

残念ながら発達障害児に悪い印象または知識不足の教員は山ほどいると考えています。
環境調整には、学校と家庭の両方の協力が必要です。
なので、環境調整が難しい学校で苦しんでいる方は、転校することを強く勧めます。

  • いじめや不登校などの理由があれば公立校も転校できる

  • 学校選択制を導入している自治体ではそもそも学区の縛りがない・少ない

  • 賃貸住宅住まいなら引っ越しもあり

  • 予算に余裕があれば私立小中学校への転校も考えるべき

  • 自治体によっては私立中学校の学費に助成金がある

  • 特任校制度なら上記のような自治体以外でも学区外の公立校に転校できる

私のように突然海外留学とかいうぶっ飛んだ決断をしなくても、思いつくだけでこれだけ選択肢があります。

我が家はコロナのせいで留学が延期になり、その間の1年ちょいを特認校で過ごさせてもらいました。

特認校とは「特色のある教育を提供し、学校外からの通学を許可する公立小中学校」を指し、全国に100程度の小中学校が存在します。
過疎化が進み生徒数が集まりにくくなった学校が、特認校化する例が多いようです。

特認校についての情報は、こちらの記事にまとめました。

環境調整に成功すれば問題行動が激減する可能性大!

発達障害児の問題行動とストレスには親密な関係があります。

ストレスフルな状況下(発達障害について理解が得られない環境下)では、どんどん問題が大きくなると考えてください。

環境調整を成功させるためには、広い視野が必要です。
「無駄かもしれない」「どうせ変わらないだろう」と思わずに、何でもやってみてほしい!
何かにチャレンジして失敗したら次のチャレンジをすれば良いし、一度目のチャレンジで得られるものがあるはずです。

我が家の場合は、特認校への転校と私が発達障害児育児について学び先生に配慮を頼めるようになったことで、問題行動が減り始めました。
特認校が通学範囲内に小学校までしかなかったので、留学の計画は進める決断をしましたが、とても良い学校と先生方に出会えたと思っています。

特認校での経験は、マレーシア留学への自信につながりました。

発達障害児も成長できる・変われる

発達障害の特性は治るものではありません。
でも、成長やトレーニングにより緩和できたり、工夫により上手く付き合えるようになります。

息子がマレーシアに来て1年後の記事ですが、息子の心の成長はこの記事にまとめました。

現在この記事を書いてから2年弱が経過し、問題行動はさらに減っています。
その分思春期突入+周囲の子供も成長するから、全部解決というわけではありませんけどね。

我が家がチャレンジしたトレーニングやカウンセリングの一覧は、こちらの記事をご覧ください。

ここからは、プライベートな話とブラックなお話が混ざってくる我が家の経験談です。
具体的に、発達障害児への理解不足がどのような問題につながったのかを説明します。

ご興味がある方はご覧くださいね。

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