左利き 筆ペンで写経に挑戦
私は左利きで、それを理由に毛筆へ苦手意識を持ってきました。
ですが近年は、「それは単なる思い込みで、練習したら上達できるんじゃないかな!?」と思うようになりました。
運動経験ゼロから踊りを始めた経験や、現存する美しい書道作品への憧れが、その気持ちを下支えしてくれたと思います。
とはいえ何も大層な修練を積んでいる訳ではなく、ふと思い出したタイミングで、右手でも書く練習をしています。
今回も思いついたタイミングで、初めて般若心経のなぞり書き写経を筆ペンで完成させました。
無償でダウンロードできるお手本をコンビニでコピーして、最後まで通して読めそうな実用書もお迎え(お陰様で読了できました!)。
小さく始めるけれども一字一仏…自分の書く文字の一つ一つに仏様が宿る、という心を忘れずに取り組みました。
6年程前には鉛筆で延命十句観音経を写経したことがあり、写経自体は今回が2回目です。
左手で書いた昔の経文とは比べ物にならないほど覚束ない、へなへなした筆致です。
しかし私の左手だって最初から何でもすらすら書けたわけではなく、積み重ねと上手くなりたい気持ちがあったから今がある、と改めて思います。
そのためか写経に取り組む間、自分の右手がまるで赤ちゃんのように思えて、「大丈夫だからね」と静かに見守っていました。
些事ですが、やり遂げた経験がまた一つ増えた事を嬉しく思います。
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