閉じ込められていた、もう一人の私
幼少の頃、まだ5才だった私は、もう一人の私を心奥底に閉じ込めて鍵を掛けていた。本当の気持ちを置き去りにして、気付かないふりをしていた。
この心奥底に閉じ込めていた気持ちが、45年も経ってから突然現われた。
私はこの気持ちが本当の私だと受け入れ、名前も「菫(すみれ)」と付けた。「菫」という名前は、私の子供に付ける候補に最後まで残っていた名前でした。
これから私と菫の統合が始まる。心の優先はどっち?それはまだ分からない。
これからの残りの人生は菫にと、思っているのだけれど、それを周りがゆるさない。