不登校は父親が解決する第四弾:夫婦で同じ視点を持つためにアセスメントをしてみよう
こんばんわ。
この不登校は父親が解決するシリーズは、現在子持ちの核家族世帯は25%前後と大幅に減る中、残されたリソースは父親くらい、でも父親ってどう取り組んだら分からないよね。ってんで、書いています。
今回の第四弾は、アセスメントをすることで結果的に夫婦が共通の視点を持てるってことを実体験を元に書いています。
まずは第一弾から第三弾のバックナンバーです。
さて、我が家でも、子が学校に行かなくなって、正直何をどうすればいいのかすごく悩みました。話をしようとしても、なかなか本心を話してくれないし、何を思っているのかさえわからなくなることもありました。
そんな中、私たちが取り入れたのが「アセスメントツール」の利用です。
アセスメントツールは通常公開されていないものが多いのですが、まれに検索すればヒットするアセスメントツールもあります。通常は本人に尋ねる形で進めるものが多いのですが、不登校さんとはなかなか会話が出来ないこともあります。
しかしアセスメントツールの中には子ども本人ではなく、私たち保護者が評価をおこなうものもあります。
これを使うと、子どもの現在の状態を客観的に把握するのに役立ちます。まずは子の状態を評価してみるのはどうでしょうか。
ちなみに我が家では、私と妻が同じ日に別々にアセスメントを行います。
そして、その結果を比較することで、私たちが互いにどう感じているか、見解の違いは何か、しっかりと話し合うことができます。
第一弾の「ラブラブ作戦」では会話のために夫婦共通のテーマが必要ですが、夫婦で子についてアセスメントすることで共通のトークテーマができるということもあります。
さらに夫婦でアセスメントをすると、夫婦と子の関係に大きな変化が現れることを実感できるでしょう。
このように、今までは伝聞を聞かされるだけだった父親が評価項目を知る事で、直接自分の目で子どもを見るようになります。向き合い方が変わるわけですね。
不登校の話になると逃げる父親
「なんでうちの旦那、不登校の話になると逃げるの?」って思われたお母様。大変申し訳ございません。
話に参加したいのですが、見ていないと話がしづらいのです。
じゃなんで見ないの?
見方を知らないからなんですね。でも「見方」はアセスメントの質問項目がそれです。
普段無意識にやっているアセスメント項目は「睡眠時間」ですよね。これ、洗濯や食事を担当するお母さんはめちゃ把握できるんです。
昼間寝ているからシーツが洗えない、夜中起きている、夕食の時間が揃わない、食器が洗えない、、ムムムってなります。
でも洗濯や食事を作らないお父さんは、感覚では把握していても、具体的に把握できていません。
実は、お母さんたちは(無意識に)毎日アセスメントをしているのです。
なので、いろいろな研究では子の状態を母親に尋ねるのです。
でも、こんな質問で把握するんだよねって分かると「共感」を作れるかもしれません。
また、私は子が「部屋にこもっている」と感じることが多いのに対し、妻は「必要な時はしっかりと食事をとっている」という点を評価しています。
私たちは子のアセスメントを通じて「できていること」に焦点を当てるようにしました。失敗やできていないことではなく、うまくいっている部分を見つけることが、結局は子ども自身の自信回復にもつながるんじゃないかと思います。
また、意見の相違がある時は、具体的な行動を思い出しながら話し合うことが大切です。
「この行動を見たから、こんな風に感じた」と具体的に伝え合うことで、ただの感覚的な議論ではなく、具体的な理解に進むことができます。
そして、これらのアセスメント結果を持って、懇談会に参加するのも一つの方法です。これにより、家庭内だけでなく、学校ともしっかりと連携を取ることができるようになるかもしれません。(あくまでも素人アセスメントですが)
さあ、やってみよ〜!
アセスメントの一例
SDQ(子どもの強さと困難さアンケート)
SDQでは
情緒の問題
行為の問題
多動/不注意
仲間関係の問題
向社会的な行動
総合的困難さ
を評価することができます。
いくつかの質問項目は逆転項目(「はい」と「いいえ」を逆に評価する)があります。
得点が高いほど困難さが増すとされています。
日本人での標準値なども掲載されています。
子どもの眠りの質問票・小学生版子どもの眠りの質問票
未就学児版(JSQ-P)と、小学生版(JSQ-ES)があります。
小学生版は、
RLS(むずむず脚症候群)
睡眠時無呼吸障害
朝の症状
夜間中途覚醒
不眠
日中の過度の眠気
日中の行動
睡眠習慣(逆転項目)
不規則・睡眠相後退
などをアセスメントする事ができます。
(リンク切れ)
LITALICO発達検査
GW中に発表された検査です。有料。
その他(本人評価など)
ゲーム依存テスト
ゲーム依存テスト(GAMES Test、IGDT-10)、スマートホン依存スケールなどが掲載されています。
BDIテスト
こちらは、検索してみてください。リンクはしません。
日本語版 UCLA 孤独感尺度(第 3 版)
対象年齢が何歳以上だったかちょっと分からないのですが、大学生以上の孤独感の評価でよく使われていますね。
ひきこもり評価ツールHiDE
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1049/
おわりに
こうしたツールはスクリーニング目的だったり、臨床域の方向けに作られていたりして、これで悪い評価が出ても気にすることは早計です。もちろん気になれば専門家への相談してください。
ここでは夫婦で共通の問題意識を持つこととして紹介しています。子どものどこを見たらいいの?ってなったときに道しるべになるかと思います。