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#19『山女日記』

本格的に山を始めた私。
その名山にまだ足を踏み入れていないのに、描写は山の情景を鮮明に思い浮かばせる。

「山女日記」というプラットフォームが名山と山行者の背負う人生を絶妙に紡いでいる。
標高差という距離の軸と登山中の自らの過去を振り返る時間の軸。二軸の読解は私をまた山に向かわせるのだ。(140)


湊かなえ(2016)
『山女日記』
幻冬舎文庫

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