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映画「52ヘルツのクジラたち」
コロナ自粛期間をまたにかけ、5年振りに映画を見て参りました。
以前に原作を読んでとても感動したので、映画化したら絶対に見たいと思ってた「52ヘルツのクジラたち」を見てきました。
時間は夜の9時35分から0時までの一回ポッキリなので、間もなく上映期間終了の予感もあったし無理なスケジュールをぶち込んで夜勤明けで挑みました。
映画館までは約100km、帰りは真夜中になるので休日の前の日を選んだ結果のスケジュールとなりましたが、よりによって猛吹雪…三陸縦貫道を時速40km走行、呆れながらもシャーベット状の路面に冷や汗かきながらのドライブぶっぷ〜、でもほぼ予定通りに到着できました。
開場の時間になったので「52…」のスクリーンに向かうと初めての光景、わたしの他には誰もおらんとよ。
初めてe席リザーブで予約していたど真ん中の席にどっかと座り、宣伝映像が流れてる間ちょくちょく周りを見回しましたが、開場の照明が落とされるまで誰も来へんかった。
5年我慢したわたしへの神様からのおはからいと察して隣の席に荷物をどっかと置き、両隣の肘掛けにどっかと両腕をあずけ、尻を浅めにずらし踏ん反り返ってどっかと脚を組みました。
大泣きすることを見越し、鼻をすすらなくてもいいようにマスクの中に詰め込んだ鼻垂れ流し用の超吸収ムーニーさらさらエアガードティッシュごと(そんなの無いわっ!)どっかとマスクを取りました(そのどっかってのやめんかっ!)
会場の経費を独り占め、巨大スクリーンもエアコンも全部オレさまのものよ!と、一夜限りのエンペラーを気取ってみましたが、生来の貧乏性が邪魔をして程なく消沈…申し訳なさと同時に落ち着かない気分が半分を占め、姿勢を正して内股になりました(わたしみたいなポンコツに…なんかすいません(ーー;))
映画の内容は、原作とは多少の違いはあったけど、まあまあほぼ一緒だったので原作の内容を把握してる分先回りで感情が込み上げ予想通り大泣きでした(TT)
思い切り鼻をすすれたし、思わず嗚咽してたので誰か居たらヤバかったです。
杉咲花さんの演技が秀逸で、それだけで泣けてくるんですが、主人公の小説の中の「きなこ」がスクリーンで杉咲花さんに乗っかって躍動してるって思うとそれだけで感慨深いです(おいおい、幽霊じゃないんだから)
五年振りの心のデトックス、神様ありがとなー(友達かよ!)一夜限りのエンペラー終了、明日からまた労働者側にまわります( ̄^ ̄)ゞ
たまらなく原作を読み返したくなりました。
いま読みかけのスーパーバイオレンスアクション巨編を読み終えたらまた読んでみようと思います。
デリケートな問題が折り重なる物語りで、今後の社会を見直す手掛かりの一端を担ってる気がします(こんなシビアな結び、似合わない)