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THE GIFT(ザ・ギフト)から得られる教訓とネタバレ
オオカミ少年という話をご存知でしょうか?
羊飼いの少年が、退屈しのぎに「狼が来た!」と嘘をついて騒ぎを起こす。だまされた大人たちは武器を持って出てくるが、徒労に終わる。少年が繰り返し同じ嘘をついたので、本当に狼が現れた時には大人たちは信用せず、誰も助けに来なかった。そして村の羊は全て狼に食べられてしまった。
という話です。嘘をついて自分の利を得ようとすれば必ず人々の信頼を失い排除される。そういう教訓を読み取ることができます。
では、嘘をつく事は今の世の中を生き抜くのに必要だと思われますか?今の世の中ではしょうがないで片付けて良いのでしょうか?
ザ・ギフトという映画では、いかに嘘が"人々の害悪"になるかを伝える内容です。
映画のネタバレになると思われる方はここまででご遠慮ください。
|もくじ
|あらすじ
|最後のギフト
【あらすじ】
情報セキュリティ会社に勤めるサイモンは、妻ロビンとともに新しい街に引っ越してきた。仕事は順調で、ふたりは豪華な自宅を購入し、順風満帆の人生に思えた。
そんなある日、学生時代の同級生ゴードン・モズリーに出会う。そして後日、ゴードンから引越祝いとして豪華なワインが届けられた。ロビンはワインの返礼として、彼を自宅の夕食に招いた。食事の間、ゴードンはまるで親友だったかのように語り、実は高校時代彼とはあまり親しくなかったサイモンは不快感をおぼえる。ロビンには、彼は見かけよりいい人には違いないと思えた。
後日、二人が仕事仲間のパーティーから帰ると、ゴードンから「ギフト」として、庭の池に鯉が泳いでいた。また、サイモンの留守中にロビンに家に入れてもらいテレビの設定を手伝うなどしていた事で、サイモンは不快感を友人たちに語り始める。 そんな中、ゴードンは二人を自宅の豪邸で開かれたホームパーティに招待する。サイモンはあえてパーティーに参加し、そこでゴードンに今後は付きまとうなと伝えて去る。
その後、鯉が一晩で全滅したり、飼い犬が行方不明になったり、奇妙なことが続いて起こる。ゴードンの仕業と考えたサイモンはゴードンの自宅に抗議に行くが、実はゴードンはその豪邸に住む老夫婦の運転手を勤めていただけで、夫婦の旅行中に勝手に家を使っただけだったのだ。
さらに「ギフト」が届き、ゴードンがサイモンとの過去を水に流すつもりだった、悪気は無かったもう二度と会わないとメッセージが添えられていた。ロビンは、サイモンとゴードンの間に昔何かあったのではと思い始める。 そして、鯉や犬の一件から、ロビンはゴードンの影に怯え、安定剤を飲みすぎて倒れるなど精神不安定な状態となる。耐えられなくなったロビンは、サイモンに対し、過去になにがあったかを話すように求める。だがサイモンは何もなかったと言い張り、過去を振り返らないで前を見ようとロビンに言い聞かせる。
その後しばらくは平穏な時間が過ぎ、ロビンは待望の子供を妊娠をした。そんな時妊娠祝いに訪れたサイモンの姉から高校時代のゴードンの過去を聞きだしたロビンは、サイモンの言動に多くの嘘を感じ始める。
そしてサイモンの高校時代の友人から、彼のゴードンに対する過去の所業を知ったロビンは、サイモンにゴードンに対して過去を謝罪するように詰め寄る。サイモンはロビンとの関係修復の為、仕方なくゴードンを職場を訪ねて謝罪しようとするが、もう手遅れだと謝罪を受け入れようとしないゴードンを殴りつけ、そのまま立ち去ってしまう。そしてロビンにはゴードンが謝罪を受け入れてくれたとまたしても嘘を話すのだった。
その後サイモンの昇進が決まり、自宅でそれを祝うパーティーが催されるが、窓に石が投げ込まれる。犯人を取り押さえたところ、その男はサイモンの昇進の際にライバルだった同僚だった。そしてサイモンに不正をでっち上げられポストを奪われたと言う。それを聞いて男を逃がすサイモン。ロビンは再びサイモンに対する不信感を抱く。
その直後ロビンは産気付き、病院で無事に赤ちゃんを出産する。しかしサイモンの会社ではサイモンがライバルに対して行った不正偽装が発覚し、サイモンの立場は一転して絶望的になってしまう。
病院を後にし、一人で一旦自宅に戻ったサイモンを待っていたのは再びゴードンから届いた「ギフト」だった。恐る恐るこれを開けたゴードンが見たものは、ベビーカー、ゴードンがいつの間にか作っていたサイモン家の合鍵、CD、DVDだった。サイモンがCDを再生してみると、ゴードンにパーティに招かれた際、サイモンがゴードンが席を外した間にゴードンを馬鹿にする様子が録音されていた。次にDVDを再生するサイモン。そこに映っていたのは…。
【最後のギフト】
ネタばれになります。ご了承ください。
最初はゴードンが送ってくるプレゼント(ギフト)がサイコ的な恐怖を
あおっていると思われがちですが、
高校時代、サイモンはいじめっ子で、ありもしない嘘をでっちあげゴードンを貶めたことが原因でした。
ゴードンは、最初サイモンに再会したときからサイモンの事を許そうとして
その気持ちを表現する為の❜ギフト❜だったのです。
ゴードンがサイモンに贈り物や手紙を送って、サイモンがゴードンに過去自分がした過ちを後悔して許しを求めることを願っていたのに、
サイモンは、ゴードンのことを覚えてもおらず、人の事を自分が成功する為の踏み台としてしか見ていない、むしろサイモンがサイコパスのような事実がわかるラストシーン。
結局ゴードンは、サイモンの嘘で人生を奪われた為、嘘によってサイモンから人生を奪う復讐をギフトによって実行した、という内容でした。
ありもしない「嘘」をつく事によって人の人生を破壊してしまう可能性があること、嘘をついて人を傷つけたとしても悔い改め責任をもって償うこと、そういった誠実さや正直さの大切さを教えられる作品でした。
ご興味ある方はご覧ください。
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